俳優のチャールズ・ブロンソンさんが死去、81歳


(2003.8.30)

 「さらば友よ」「荒野の七人」などの映画で 男性的な魅力を発揮した米国の俳優チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson)さんが8月30日、 肺炎のためロサンゼルスの病院で死去した。81歳だった。 この数週間入院していた。

 米ペンシルベニア州の炭鉱町に生まれ、炭鉱労働者など様々な仕事に就く。 軍隊除隊後、俳優を志し50年代にはテレビドラマに数多く出演する。

 映画では60年に「荒野の七人」で雇われガンマン、早撃ちのオライリー、 63年「大脱走」でトンネル掘りの専門家クニー役で鮮烈な印象を残した。 68年の仏映画「さらば友よ」では人気絶頂のアラン・ドロンと共演。

 クールな男の友情物語で存在感のある渋い演技を見せ、 二枚目とは言えない風貌(ふうぼう)ながら、その男くさい魅力で国際的スターの仲間入りをした。

 70年には、ルネ・クレマン監督によるサスペンス「雨の訪問者」に主演。 同年、日本の男性化粧品のCMに登場し、CM中に流れる「うーん、マンダム」は流行語となった。
 74年の主演作「狼よさらば」で、妻子を殺したチンピラに復讐(ふくしゅう)する男を演じ、頑健な肉体でハードなアクションを展開。 「デスウィッシュ」シリーズとして90年代まで続く当たり役となった。

 女優ジル・アイアランドとはおしどり夫婦で知られたが、90年、がんのため死別した。



「さらば友よ」でアラン・ドロン(右)と共演したチャールズ・ブロンソン

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