米国の俳優、ジェームズ・コバーンさん死去 74歳
(2002.11.18)

米国の俳優、ジェームズ・コバーンさんが18日、 心臓発作のためロサンゼルス郊外の自宅で死去した。74歳だった。(共同)

ネブラスカ州生まれ。陸軍除隊後、俳優を志してニューヨークに出て テレビCFからキャリアを積んだ。

ブロードウェーの舞台やテレビドラマに 出演するようになり、1959年に「ネバダの決闘」で映画デビュー。 60年、黒沢明監督の「七人の侍」をリメークした西部劇「荒野の七人」で、 ナイフ投げの達人ブリットを演じ、セリフは少ないものの強烈な存在感で 一躍注目を集めた。

007のパロディー「電撃フリント」シリーズ(66、67年)で見せた 軽妙な一面と、「大脱走」(63年)「夕陽のギャングたち」(71年) 「戦争のはらわた」(75年)など
のシリアスな面を併せ持ち、 アクションを中心にした、やや大仰な演技と特異なキャラクターで、 個性派俳優として人気を集めた。

80年代には関節炎に悩まされて活動が出来なくなったが、 克服して90年代に復帰。年を重ねてからは、「天使にラブ・ソングを2」 (93年)などのコメディーやメル・ギブソン主演の「ペイバック」 (99年)などに脇役として出演。

99年に、アルコール中毒の暴力的な 父親を演じた「白い刻印」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 生涯の出演作は80本以上になる。 ブルース・リーの弟子で空手の名手でもあった。

日本ではたばこのCFでも知られる。

[毎日新聞11月20日]

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