山田土筆 細山美術館

 小田急線新百合丘駅からバスで 千代ヶ丘3丁目または7丁目から歩いて3分、「山田土筆 細山美術館」がある。
 山田土筆画伯は、1925年細山生まれ、 東京理科大学卒業後、教師をするかたわら、田中以知庵に師事。

1996年5月、自宅に美術館を開館、個展を中心に発表している。

この川崎市麻生区細山のふる里を、愛情をこめて描いてきた。

第一展示室は、ふる里細山の原風景画が、 第二展示室には、旧作、新作の収蔵作品などが展示されている。 いずれも心温まる作品ばかり。

自宅兼美術館の庭は、四季折々の花や山野草が楽しめる。 多くの人たちのふれあいの場として、 ひと時の心の安らぎを与えてくれるサロン風の美術館だ。
 お邪魔した日は、 すでにカタクリやヒトリシズカなどが終わり、わずかにイカリソウが 静かに咲いていた。


イカリソウ  [碇草]

メギ科の多年草。山地に自生する。

高さ約30センチ。葉は複葉。春、碇の形に似た淡紫色の 四弁の花を下向きにつける。

根を干して強壮・強精薬とする。


開館日:土、日、祝日の 午前10時〜
午後4時(1,8,12月は休館)
入館料:無料
電話:044−966−4083

 “マナー”というのは、他人を思いやる心、心遣いだと言われる。 しかし、どの程度のことなのかは分かりにくい。

 在日15年のフランスのご婦人に聞いた話

 空間でいうと、自分には自分の自由になる一定の領域がある。他人にもそれぞれ自由になる 一定の領域がある。

 その自分の領域と他人の領域のギリギリ接するところが自由の限界で、お互いにその限界を超えて相手の領域に入らなければ ならないときに、何らかの断りが必要だ。それが「エクスキューズミー」「失礼します」となり、 マナーとなる。14歳ぐらいまでには、みんな分かってくるという。

 分かりやすい説明だ。例えば、エレベーター内で自分一人の時は、その箱の中の全部が自由だが、 二人になると自分の自由は半分になってしまう。そして人が増えるほど自由の領域がどんどん狭められて いってしまうことになる。

 “すし詰め”の満員電車では、どうするのかと聞くと、「混んでいる場合は、次のを待つ」。 カナダ人は、「そんな乗り物はない」とのこと。自分の自由が全くないときの“苛立たしさ”“苦痛”は、 筆舌に尽くしがたい。それでも「マナー」を・・・



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