小庭の野鳥

 我が家の“猫の額”にも、四十雀やメジロなどが、必ず番いで飛来するが、2 月2日、1羽の雀のようにチョコマカしない雀の親分みたいな鳥が庭の廃材に止 まっていた。なかなか動かない。
 2階にカメラを取りに行って来ても、まだいた。 体長は20センチもあるだろうか。メール仲間に写真を送って聞くと、ツグミか ホオジロではないかという。
 ツグミ[鶫]?
スズメ目の鳥。ムクドリほどの大きさで、背面は黒褐色、 腹面は白地に多数の黒班がある。日本では冬鳥として各地の低山地および平地に渡来する。
 さらにツグミとは、スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科の鳥の総称。
 ホオジロ[頬白]?
スズメ目の鳥。全長約17センチ。 背面は赤褐色で暗色斑点があり、腹面は一様に 褐色。顔は白色で、眼の後方は黒い。アジア東部から日本全土に 分布。“一筆啓上”と聞こえる鳴き声で長くさえずる。         <大辞林>

 伊勢の名物“赤福”が、何時の頃からか餡の香りがなくなった。姿かたち、歯ざわりは 昔と大して変わらないが、小豆が違う。

 そう言えば、トマト、キュウリ、ナス、夏が旬のこれら野菜の自然の味も、ほとんどなくなってしまった。 その代わり、年がら年中、食することができるが。 トマトのあの独特な香りはどこへ行ってしまったのだろう。 あの曲がって刺のある青臭いキュウリは。ナスもヘタの刺がなく、真っ直ぐだ。

 ほうれん草は、甘くてやわらかい赤い根っこのものが陰を潜め、硬くて白いものが幅を効かせている。 枝豆もマメが大きく、色は青く、大味だ。卵も茹でたとき、黄身にあの香りがなくなってしまった。 数え出せばきりがない。 ハウスの中で大量生産されているからか、輸入物だからか。

 ああ、あの頃おやつとしてかじったトマトが食べたい。小豆の風味のある“赤福”が食べたい。 汽車の中で食べたゆで卵が恋しい。あの時の味を返せー。  

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