水前寺成趣園

熊本市水前寺公園8−1 (2012.11.6)

水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)通称「水前寺公園」は、 熊本藩初代藩主細川忠利が1636年頃から築いた「水前寺御茶屋」が始まりの大名庭園。 水前寺は、御茶屋と同時に建立された寺のことで、 豊前羅漢寺(大分と福岡の県境)の僧、玄宅を迎えて開山したという。

水前寺成趣園の最も大きな特徴として湧水で、 この豊富な阿蘇伏流水が湧出して作った池を中心にしたこの桃山式回遊庭園は、 東海道五十三次の景勝を模したといわれている。
成趣園を境内とする出水(いずみ)神社は、明治11年(1878年)の 創建。

神社左手の「五葉の松」は、 細川忠利公ご愛用の盆栽の松で、樹齢400年を超えるという。

出水神社創建と同時に建立された能楽殿。古くから熊本に受け継がれてきた 伝統を今に伝え続けている。
「古今伝授の間」は、天正18年(1590年)〜慶長5年(1600年)の間に 京都御所の八条宮邸内に建てられた御学問所で、書院を兼ねた茶室であった。
慶長5年(1600)に、 この部屋で細川家初代の細川幽斎公が親王に 「古今和歌集の解説の奥儀」を伝授したという。
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