南岳山なんがくざん 東長寺とうちょうじ

(2016.11. 2)

弘法大師が日本で最初に開山した密教寺院

 大同元年(806年)、空海(弘法大師)が日本で最初に創建した寺で、真言密教が東に長く伝わるようにと祈願されたという。 弘法大師が創建した寺としては日本で最古の霊場。
 その後永禄・天正の兵火に焼け荒廃していたところを


近世に福岡藩二代目藩主の黒田忠之が、寺基を現在地 に移して諸堂宇を再興させ菩提所とした。またその嫡男、三代光之も真言宗を信仰し、寺領を寄進している。



 二代黒田忠之(1602〜1654)墓。三代光之(1628〜1707)、八代治高(1754〜1782)の墓所もある。


福 岡 大 仏

 2階の大仏殿には、平成4年(1992年)に完成した高さ10.8メートル、重さ30トンの檜造の釈迦如来坐像。木造座像では日本最大級の大きさを誇る福岡大仏がある。

 大仏の台座内には、地獄・極楽めぐりが設置されており、おどろおどろしい地獄絵巻のレリーフの先には、 真っ暗な通路がある。手すりをたよりに進み、途中にある「仏の輪」に触れれば極楽に行けるとか。

六 角 堂

 墓所の入り口にある六角堂は江戸時代に太田万歳楼が建てたもので、 扉には聖福寺の僧・仙腰a尚を始めとした有名人の自筆書画が刻まれてある。 内部にある六角形の仏龕(ぶつがん:仏像を安置する厨子)は回転式になっており、 毎月28日の不動護摩供えと博多ライトアップウォークの際に開帳される。


五 重 塔

平成23年に完成した。純木造総檜造りで像高23メートル。 5階の瓦のすぐ上にある相隣の伏鉢に空海が持ち帰ったと言われる仏舎利(釈迦の骨)が納められている。
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