北口本宮富士浅間神社

山梨県富士吉田市下吉田1842番地
(2007.5.13)
 「富士北麓の浄地、老杉古檜がうっそうと茂るこの森に鎮座する 当神社は、富士信仰の中心で、その起源はすこぶる遠い。 社記によれば、景行天皇の40年、日本武尊東征のおり当地を通られ、親しく 霊峰富士を拝した大塚丘(神社後方の古跡)に里人が小祠を建て、浅間明神を 勧請したことに始まるという。」
 社殿は延暦7年(788)建立されたという。現在の本殿は元和元年(1615)に造営された。

 貞享5年(1688)に社殿を修造。大正13年(1924)に保存会によって修造されたときは、屋根が銅板に葺き替えられた。

 本殿は昭和28年(1953)に桃山時代の建造物として国の重要文化財に指定された。

 富士登山をするときは、参拝してから登るのが昔からの慣わしだ。
 正面左の大スギは「富士太郎杉」と呼ばれ、樹齢1000年ぐらいと言い伝えられている。 山梨県の天然記念物の第1号に指定。

 右のヒノキは、2本が根本で1本になり、また地上12mで再び合着していることから 「富士夫婦檜」と呼ばれている。

 平成4年(1992)、富士吉田市指定天然記念物。
 北口本宮富士浅間神社は、本社本殿、東宮本殿、西宮本殿、拝殿、幣殿からなっている。

 そのうちの西宮本殿は、文禄3年(1594)谷村城主が本殿として造営したもので、後にこの地に移された。 本殿に向かって右手にある。

 昭和28年(1953)国の重要文化財に指定、昭和39年(1964)に解体修理された。

 忍野八海に行く途中、何気なく寄った。 富士だけでなく、登山には全く縁がないため、 恥ずかしながら、このような壮大な神社の存在を初めて知った。

 重文の存在だけでなく、遠い過去からの歴史の重みを感じた参拝であった。


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