お役所というのは、
民間会社とは違って事務を複雑にし、わざわざ仕事量を増やすようにしているのではないかと思うことがある。
市役所から'00年度の住民税の更正通知、つまり追加徴収3,800円がきた。
住民税は前年の所得に対して当年度の税が決まる。'99年の所得については、'00年3月に確定申告を終えており
何ら問題はないはず。
いろいろ調べてみると、実は'99年12月に支給された10月と11月分の年金は、
'00年2月支給分に増額改定されて支給されたので、その増額分を'99年の所得に加えて住民税を再計算した
という。さらに'01年度分は'00年の所得を減額して再計算したという。
所得税で完結している税務計算を、年金の支給証明書を改めてチェック、
内容を支給元に確認、2年度にまたがって再計算、更正通知を発送、
金融機関に手数料を払う、振り込まれたかどうかをチェックする・・・・。
所詮は年金なので、その税額たるや数千円。これをわざわざプラス・マイナスする
仕事量を増やして、かえって税金の無駄遣いをしている。
ここまで徹底するなら、12月〜11月を当該年の支給額にしている年金所得を、
1月〜12月の暦年に修正して計算しなければ整合性が保てない。
これら住民税計算そのものも、都民税を比例按分計算してから市民税を算出するなど
「税額の計算方法」を読んだだけではできない複雑なもの。事務量だけ増やして誰も得をしないのではなかろうか。
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