エル・シド

<El Cid>   (61年)

<スタッフ>
製作
監督
脚本

撮影
音楽
編集

<キャスト>
エル・シド
シメーン
オルドニェス伯爵
ウラカ王女
アルフォンソ王子
サンチョ王子
アリアス
ベン・ユサフ

サミュエル・プロンストン
アンソニー・マン
フレドリック・M・フランク
フィリップ・ヨーダン
ロバート・クラスカー
ミクロス・ローザ
ロバート・ローレンス


チャールトン・ヘストン
ソフィア・ローレン
ラフ・ヴァローネ
ジュヌヴィエーヴ・バージュ
ジョン・フレイザー
ゲイリー・レイモンド
ハ−ド・ハトフィールド
ハーバート・ロム 
 サミュエル・プロンストンは、エル・シドの感動にみちた人間ドラマを映画に描いた 最初のプロデューサーである。彼が過去数々の芸術に描かれて来たこの偉大な英雄の物語を 映画化しようと思い立ったのは、1958年の春だった。それは「キング・オブ・キングス」の 製作にかかる少し前のことである。
 製作費1千万ドルの巨費を投じ、長期にわたる慎重な調査の後、約1年の歳月をかけて そのほとんどを現地で撮影し、完成した。
 主演は「十戒」「大いなる西部」そして「ベン・ハー」でアカデミー賞を獲得した チャールトン・ヘストンと、「黒い蘭」でペニス映画」祭の主演女優賞他、 ならびに「ふたりの女」で外国映画俳優転じて初のニューヨーク批評家賞、 カンヌ映画祭主演女優賞およぴイタリーのシルバー・リボン賞%凾ノ輝くソフィア・ローレンの 初顔合せ。
 2人を肋けて「嘆きのテレーズ」「ふたりの女」のラフ・ヴアローネ、 「わが恋は終りぬ」のジュヌヴィエーヴ・バージュ、英国俳優ジョン・フレイザー、 「去年の夏突然に」のゲイリー・レイモンド、「キング・オブ・キングス」の ハード・ハトフィールド、「スパルタカス」のハーバート・ロム等である。
 監督は「シマロン」のアンソニー・マン。脚本は「地上最大のショウ」でアカデミー賞を 受けたフレドリック・M・フランクと、S・プロンストン・プロの筆頭脚本家、「折れた槍」で オスカーを得た「探偵物語」「キング・オブ・キングス」のフィリップ・ヨーダン。 音楽は「白い恐怖」「二重生活」「ベン・ハー」と、三度びアカデミー賞を受賞した ミクロス・ローザ。
 撮影は「第三の男」でオスカーを獲得したロバート・クラスカー。 美術は「武器よさらば」等著名な仕事をし、ヴェニス映画祭で賞を受けたコンビ、 ヴュニエロ・コラサンティとジョン・ムーア。編集は「スパルタカス」でアカデミー賞の候補に 指名されたロバート・ローレンス。
 <梗概>  好戦的で狂信的な回教徒の指導者ベン・ユスフは、地中海の彼方、アフリカから ヨーロッパ侵略の機会を窺っていた。彼はイベリア半島に橋頭堡を築かんと、 その地の回教徒ムーア人の諸公を煽動しては、カスティールの国境を度々脅していた。′
 ピヴァールの村が焼打ちされた時、若い武将ロドリーゴ・ディアスは敵を迎え撃ち、 襲撃したムーアの大公たちを捕えた。村人は彼らの処刑を要求したが、残虐な暴力を嫌うロドリーゴは、 二度とカスティールを襲わないことを固く約束させて全員を釈放した。 この情けある武将の計らいに深く感じた大公の一人モウタミンは、エル・シド″の称号を ロドリーゴに贈り、彼の温情は終生忘れないと誓って去った。
 しかし、カスティールの王フェルディナンドは、ロドリーゴの異例の処置に激怒した。 恋仇でもあり、何かにつけてロドリーゴと対立していたオルドニェスと、 戦士としての誇りに生きるゴルマスは、王の前で、反逆の罪を犯したと糾弾した。 しかし、ゴルマスの娘でロドリーゴを深く愛しているシメーンだけは彼の寛大な行為を 理解しようと努めた。弁護に立ったロドリーゴの父ドン・ディエゴは、ゴルマスから 辱しめを受けながらも、ついに息子の無罪を勝ち取った。
 その事があって間もなく、隣国のアラゴンの王ラミロが国境の町カラオーラの領地権を 主張してフェルディナンドに反旗をかかげ、選ばれた闘士の一騎打ちを挑んで来た。 ロドリーゴは汚名をそそぐ機会と、敵と闘うことを王に申出て勝負の場に臨んだ。
 純白の愛馬バビエカに跨ったエル・シドは、ほこを構えて突っ込んだ。 数分の後、エル・シドは馬から落とされ、アラゴンの騎士は蹄にかけて、踏み殺さんとした。 立ち直ったエル・シドは剣を取った。力と力の死闘だった。両者の剣は風に唸った、が次の瞬間、 エル・シドの剣は相手の胴に喰い入った。 ・・・
    (184分)

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