ウィンチェスター銃 '73

<Winchedter'73>   (50年)

<スタッフ>
製作
監督
原作
脚色

撮影
美術

音楽
編集

<キャスト>
リン・マカダム
ローラ・マナーズ
ウェコ・ジョニイ・ディーン
ダッチ・ヘンリイ・ブラウン
ヤング・ブル
兵卒ドーン

アーロン・ローゼンバーグ
アンソニー・マン
ステュアート・N・レーク
ロバート・L・リチャーズ
ボードン・チェース
ウィリアム・ダニエルズ
べルナルド・ヘルツブルン
ネーサン・ジュラン
ジョセフ・ガーシェンソン
エドワード・カーチス


ジェームス・ステュアート
シェリイ・ウィンタース
ダン・デュリエ
スティーブン・マクナリィ
ロック・ハドソン
アンソニー・カーチス
「千に一挺」と称された名銃――題名が示す73型ウインチェスター連発銃が、 正当な持主から盗まれ、転々と人手にわたって遭遇する人間相剋の様相を描いた傑作で、 単に挿話の積み重ねに終らず、一貫した人間模様を展開しているのは、スチュアート・N・レークの 原作の良さに負うところが大きい。 同じリバイパル西部劇「荒野の決斗」も同じ原作であり当時の彼の実力の程が窺える。
 監督のアンソニー・マンは、この映画の歯切れのよい演出で一躍話題になり、 本格的な戦後派西部劇監督として以後活躍するようになった。
 撮影監督は往年、「裸の町」でアカデミー撮影賞(黒白)を得た名手、ウイリアム・ダニエルス、 演技陣はジェームス・ステュアートを筆頭に演技派シェリー・ウィンタース(「アンネの日記」 でアカデミー助演女優賞を得る)、ダン・デュリエ「縄張りを荒すな」が笑顔の悪漢として 印象深い演技を示し、スティーブン・マクナリーがダイナミックな悪役振りを見せている他に、 ジョン・マキンタイアが得意の喰わせ者的演技で光っている。
 尚全米1961年度ベスト・テン人気俳優第2位のロック・ハドソン、第9位のトニー・カーチスという現在では 世界的大スターが端役で顔を見せ、キャスティングの後の方にランクされているのも興味深い。 トニー・カーチスは最後から2番目にアンソニー・カーチスという名で記載されている、 この辺にもリバイバルの意味があろうと思われる――。とにかく監督をはじめ大多数が この映画で好評を博したり、認められたりしたそれぞれに記念すべき作品である。
 <梗概>  1876年7月4日の独立祭の当日、リン・マカダムと相棒のハイ・スぺードの2人は、 カンサス州のダッジ・シティに来た。リンは仇のダッチ・ヘンリイ・ブラウンを尋ねる長旅の果てに 来たのだ。その町でリン達は、酒場女のローラ・マナーズを無理矢理駅馬車で立退かせようとしている 男を見て、彼女を助けようとするが、その男が西部で有名な署長のワイアット・アープである事を 知らされて驚き、その上独立祭には武器の携帯を許さずとあって、拳銃を取上げられる。
 その町の酒場で、リンは不意に仇敵のダッチと顔を合わす。2人はぎょっとなって腰へ手をやるが、 そこには拳銃はなく、傍にはアープ署長がいるので格闘も出来ない。その中に「千に一挺」の 名銃と称されるウィンチェスター'73型銃を賞品にした独立記念射撃大会が開かれ、リンもダッチも 多数の者と共に参加する。2人は最後まで残って決戦をするが、リンは空中に投げ上げられた 首飾りの輪を射って遂に銃を得る。しかしリンが宿へ帰った時に、隠れていたダッチが2人と共に リンを殴り倒し、その銃を奪って逃走する。
 ダッチ達はタスコサへ通じる道にポつんと一軒あるライカーの店へ立寄る。そこで彼等は、 秘かにインディアンに武器弾薬を売っているジョー・ラモントという男に会う。彼等は拳銃を ダッチ・シティに置いて来たままなので、ラモントに拳銃を売ってくれと頼むが、ラモントは 高値をふっかけて断り、その上ウィンチェスターが欲しいので、わざとカードが下手なふリをして ダッチを勝負に引き込み、所持金はもち論、目ざす銃まで手に入れて、ダッチ達を放り出す。 ・・・   (92分)

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