ワーロック<Warlock> (59年) |
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<スタッフ> 製作・監督 原作 脚色 撮影 美術 音楽 音楽指揮 <キャスト> ギャノン プレイスデル モーガン リリー・ダラー ジェシー ハロウェイ判事 エーブ・マックオン |
エドワード・ドミトリク オークリー・ホールの小説 「ワーロック史」より ロバート・アラン・アーサー ジョー・マクドナルド ライル・R・ホイーラー ハーマン・A・ブルメンソール リー・ハーライン ライオネル・ニューマン リチャード・ウィドマーク ヘンリー・フォンダ アンソニー・クィン ドロシー・マローン ドロレス・マイケルズ ウォレス・フォード トム・ドレイク |
これほ空前と云ってよいキング・サイズ・キャストにより、さきに「若き獅子たち」を放ってから
ますます脂がのってきたエドワード・ドミトリクが久しぶりに演出した西部劇巨編である。
原作は西部もの作家として有名なオークリー・ホールのベストセラー
「ワーロック史」の映画化で、最近舞台とテレビの劇作者としてその新鋭ぶりを大いに買われている
ロバート・アラン・アーサーが脚色した。
監督エドワード・ドミトリクは1908年カナダ・プリティッシュ・コロンビアの グランド・フォークス生れ。1923年に通学しながらパラマウントに雇われ、 30年から39年までフィルム編集者として働き、ついで監督に昇進した。 戦後、社会問題を批判した作品(例えば「十字砲火」)を発表して注目を浴びたが、 赤色追放にふれ一時イギリスにいたが52年にハリウッドに帰った。 前記の外に、「ケイン号の叛乱」「一獲千金を夢みる男」「山」「愛情の花咲く樹」等の作品がある。 音楽は「眼下の敵」のリー・ハーライン、撮影は「若き獅子たち」のジョー・マクドナルドで、 ユタ州ノアブ付近でロケされた。 主演者ほ「ゴーストタウンの決闘」「赤い空」のリチャード・ウィドマーク、 「戦争と平和」「女優志願」のヘンリー・フォンダ、「革命児サパタ」と「炎の人ゴッホ」で アカデミー助演男優賞を得たアンソニー・クイン、「風と共に散る」で 56年度アカデミー助演女優賞を得たドロシー・マローン、 「気まぐれバス」「再会」のドロレス・マイケルズで、これらを助けて「ララミーから来た男」の ウォレス・フォード、「故郷の丘」のトム・ドレイク、「必殺の銃口」のリチャード・アーレンその他が 出演している。 | <梗概>
1880年、灼けつくような陽光と砂ぼこりを浴びたここ西部の町ワーロックは長い間
絶えず恐怖におびえる呪われた町であった。この町に近くサン・パブロの牧場がある。
エーブ・マックオンを頭とするこの牧場のカウボーイたちが時々町へやって来ては
乱暴の限りをつくすのだ。彼等は人を殺すことなどは何とも思わない。
ここの保安官助手も長つづきしない。マックオンの手にかかって殺されるか、追放のうき目を見るからだ。
これら無法者たちの中に一人ジョニー・ギヤノンという変り種がいる。 彼はかねてマックオンたちの暴行ぶりに愛そをつかし、彼等と手を切る機会をねらっていた。 彼には弟ビリーがある。ビリーもマックオンの仲間である。つい最近もトムソンという保安官助手が マックオンに追放され、罪もない町民の一人がマックオンの部下に無残にも射殺された。 そればかりではない、附近の銀山では銀鉱運搬車がマックオン一味のために破壊され 駅馬車はひんぴんとして襲われ、家畜は盗まれた。 たまりかねたワーロックでは町会を開き、フォート・ジェイムスの町から クレイ・プレイスデルという執行官を月給400ドルで雇い入れることに一決した。 プレイスデルは拳銃使い兼賭博師あがりの名執行官として西部に聞えた男で、 最近西部きっての大悪党ベン・ニコルソンを血祭りにあげたばかりである。 やがてプレイスデルがピッコのモーガンを伴ってワーロックに乗りこむ。 モーガンは「黒いガラガラ蛇」と異名をとる賭博師で、十年来のプレイスデルの親友である。 プレイスデルの行くところ必ずモーガンがついていく。彼は云わばプレイスデルにはなくてはならぬ 後楯なのだ。 ・・・ (121分) |