襲われた幌馬車<The Last Wagon> (56年) |
||
<スタッフ> 製作 監督 脚色 脚本 音楽 撮影 <キャスト> コマンチ・トッド ジェニイ・パトナム ジョリイ ビリイ ヴァリンダ クリント リッジ ハワード将軍 ノーマンド大佐 ブル |
ウィリアム・B・ホウクス デルマー・デイヴス ジェイムス・エドワード・グラント デルマー・デイヴス グェン・バグニ・ギールガット ギールガット夫人 ライオネル・ニューマン ウィルフリッド・クライン リチャード・ウィドマーク フェリシア・ファー スーザン・コーナー トミイ・レティッグ ステファニイ・グリフィン レイ・ストリックリン ニック・アダムス カール・ベントン・リード ダグラス・ケネディ ジョージ・マシューズ |
アリゾナを背景に、アパッチ・インディアンの脅威にさらされつつ最後まで幌馬車を守つた男を描く異色西部劇。
製作は「たくましき男たち」のハワード・B・ホウクス。 最近作家から脚本家となつたギールガッド夫人が書いた脚本により「ホンドウ」のジェイムス・エドワード、 「白い羽根」のデルマー・デイヴス、グェン・バグニ・ギールガッドが協同脚色し、 「ディミトリアスと闘士」、「去り行く男」のデルマー・デイヴスが監督した。 主演者は「折れた槍」を最後としてフォックスを離れフリーラソサーとなり、最近「蜘蛛の集」、「六番目の男」に出演したリチャード・ウィドマークと コロンビア社から借用したテレビ出身の新星フェリシア・ファーで 同じくテレビ出身のスーザン・コーナー、「エジプト人」、「帰らざる河」、「蜘妹の集」に出演した子役トミイ・レティッグ、 テレビ出身のステファニィ・グリフィン、「エジプト人」のカール・ベントン・リード、 「誇りと冒涜」のレイ・ストリックリソ等が助演している。 音楽は「誇り高き男」のライオネル・ニューマン、撮影は「風と共に去りぬ」のウィルフリッド・クラインで アリゾナ州セドナでロケされた。 <物語> 1875年、北部アリゾナの山間を4人のハーバー兄弟に追われ追われて来たコマンチ・トツド(リチャード・ウィドマーク)は、 やがてその中の2人を射殺 | し、残るはオーク・クリークの町のシェリフをしているプルとその弟コールの2人となる。
コマンチ・トツドは白人である。彼は牧師の子であった。母親は彼が生れたとき死に、父親も彼が5歳のとき事故のためあえなくなり、 コマンチ・インディアンに引きとられた。彼は成人してからインディアンと結婚して2人の子までなしたが、 妻子がハーバー兄弟のため殺されたのであつた。 弾丸を射ちつくし「死の谷」に追いつめられたコマンチ・トツドは寄略を用いてまずコールを倒したが、 不覚にも残忍なビルに捕えられ手錠をはめられる。 ブルと縄つきのコマンチ・トツドは、やがてノーマンド大佐の指揮する移民を乗せた幌馬車隊に加わる。 大佐は南北戦争の勇士だがインディアンと戦つた経験はない。ここから先きはアパッチ・インディアンが出没する 危険地域であつた。 ビルはコマンチ・トツドを馬車の車輪に縛りつけ、皆に食物を彼に輿えることを禁じる。 移民の中のジェニイ(フェリシア・ファー)という娘とその弟ビリイはビルの残忍な仕打を憎み、コマンチ・トツドに同情する。 ビリイがこっそり彼に食事を輿えようとすると、ブルがそれを発見して発砲して邪魔する。 その騒ぎを聞いて駈けつけたノーマンド大佐が、たとえコマンチ・トツドが悪人であろうと人間らしく放つてやれと云つてブルをたしなめる。 (98分) |