拳銃でいこうぜ!

<Gunsmoke in Tucson>   (58年)

<スタッフ>
制作総指揮
製作
監督
原作
脚色

撮影
美術
音楽
編集

<キャスト>
チップ・コーバン
ジョン・ブラゾス
ルー・クレンショウ

ハーバート・カウフマン
ウィリアム・D・コーツ
トーマス・カー
ポール・L・ピール
ポール・L・ピール
ロバート・ジョゼフ
ウィリアム・ホイットリー
ジャック・センター
エミール・キャドキン
ジョージ・ホワイト


マーク・スティーブンス
フォレスト・タッカー
ゲール・ロビンス
 暴力が支配するアリゾナの天地を舞台に、父を縛り首にされた幼い兄弟が、数奇な運命に玩ばれ 一人は名うての無法者に、一人は正義の保安官に成長し、一時は対立するが、遂に2人の 協力で町に平和を齎すと云う痛快な西部劇である。
 ポール・L・ピールの西部小説を基にピールとロバート・ジョゼフのコンビが脚色したもの。
 監督には西部劇を得意とする俳優出身のトーマス・カーが当り、決斗に明け硝煙に暮れる 西部の荒々しい空気をよく描き出している。
 主演は「情無用の街」で好演しているマーク・スティーブンスが久しぶりに颯爽たる ガン・スリンガ一に扮して活躍し、これを肋けて「硝煙のユタ荒原」その他の西部劇に多数出演している ベテラン、フォレスト・タッカー、また歌手出身の美人テレビスター、ゲール・ロビンス、 その他多数の西部劇スーターが顔を揃えている。
 撮影はウィリアム・ホイットリーが担当、デラックス・カラーで美しい色調を見せている。 音楽はシド・キュトナーが作曲し、エミール・キイドキンが監督している。
 主題歌「私は男が欲しい」(作詞・作曲ビブ・ブレイク、ジャック・ホフマン、 エミール・キャドキン)をロビンズが画中で歌っている。
 ウィリアム・D・コーツが製作し、ハーバート・カウフマンが総指揮に当ったアライド・アーチスツ作品。

 <梗概>  父が馬泥棒の汚名を着て縛り首になったのは幼いジョンとチップの兄弟の見ている前だった。 これは兄弟の心には永久に消えない傷跡をのこした。やがて2人の少年は成長したが、 兄のジョン・プラゾスは正しい道を歩いて、アリゾナ州の保安官に任命された。 一方弟のチップ・コーバンは悪の道をひた走りに走っていた。彼はいつも青い服を着て 一群の無頼漢を率いて西
部を荒し廻り、「ブルー・チップ」と呼ばれて恐れられていた。 ジョンは心ならずも何度か、弟を逮捕し、監獄へぶち込まねばならなかった。
 何度目かの服役後チップは、兄の忠言を聞き流しをがら出獄して情婦ルー・クレンショウが待つ 酒場へ向った。ルーと一時の逢いびきの後、チップは荒野へ野生の馬を求めて旅立って行った。
 チップはある機会にツーサンに広大な土地を持つマシュウ・チスムから大量の野馬と 交換にサンタ・クルーズ渓谷の肥沃な土地を貰う約束をした。期待に胸を脹ませながら チスムの邸へ乗りこんで来たチップの前に現れたのはキャスとホンドーと云う乱暴な牧童だった。 チップがチスムとの約束を申し出ると、2人は冷たく「チスムはもう死んだよ。だから約束は無効だ」と チップを追い返し、チップの手を革の鞭でひどく傷つけた。
 チップはツーサンの町へ戻り、仲の良い保安官ブレインから傷の手当てをして貰い、 初めて事情を知った。即ちチスムは最近酒の呑み過ぎから急死し、彼の莫大を財産を 腹の黒いナスム家の牧童頭ボディーンが狙っていること。彼はそのために力づくでこの計画を 実行しようと腕っぷしの強い無法者を多数手下にしていること。
 一方チムスの土地の内でも 特に肥沃なサンタ・クルーズ渓谷を、この地方の善良な農民たちが合法的に手に入れたがっていて その代表者がクレム・ヘニーであることなどを聞いた。ブレインはボディーン一味の無法者を 押えるためチップの助けを求めたが、チップはバッジを胸につける事を嫌い断った。
 チップがブレインと連れ立ってツーサンの町を歩いていると、酒落れた馬車に ボディーンとルーが一緒に乗って来た。ルーは最近ボディーンに云い寄られ彼の勢力と金になびきかけていた。 久し振りに酒場でルーに会ったチップは彼女に皮肉を浴せ、喧嘩分れした。 ・・・(89分)

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