縄張り<The Sheepman> (58年) |
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<スタッフ> 製作 監督 脚色 原作 撮影 音楽 <キャスト> ジェイスン・スウィート デル・ペイトン ジョニイ・ブレッドソン (ステフェン・ベッドフォード) ジャンボ・マッコール ミルト・マスターズ |
エドマント・グレンジャー ジョージ・マーシャル ウィリアム・バワーズ ジェームズ・エドワード・グラント ジェームズ・エドワード・グラント ロバート・ブロナー ジェフ・アレクサンダー グレン・フォード シャーリー・マクレーン レスリー・ニールセン ミッキー・ショーネシー エドガー・ブキャナン |
カウボーイのボスに復讐する男の物語である。殺人に憑かれた男とちがって、
いやがらせに牧羊業者になって登場する。
勇気のある者がカウボーイになるとされ、一般に臆病者だという軽蔑感を持たれていたシープマンが、
この映画の場合あべこべに強いのである。映画はその面白さを見せながら、
一人対町ぐるみの縄張り勢いと、復讐の決闘に素晴らしいサスペンスの連続を描いている。
主演は最近益々好調の「カウボーイ」のグレン・フォード。 「八十日間世界一周」のシャーリイ・マクレーン、「誘拐」のレスリー・ニールセンである。 共演は「Z旗あげて」のミッキー・ショーネシー、「シェーン」のエドガー・ブキャナン、 「機関車大追跡」のスリム・ピッケンス、「春来りなば」のロスコエ・アテス、 メキシコ映画界の名コメデアンのペドロ・ゴンザレス=ゴンザレス等である。 <BR> 原作は「襲われた幌馬車」のジェイムス・エドワード・グラントで、 ウイリアム・ポワーズと共に脚本をも担当している。撮影は「Z旗あげて」のロバート・プロンナー、 音楽は「西部の旅がらす」のジェフ・アレキサンダーである。 監督は「ジャングルの決斗」のベテラン、ジョージ・マーシャルのMGM契約第一回作品で、 長短篇併せて、実に406本目の作品である。製作は「黄金の銃座」のエドマント・グレンジャー。 |
<物語>
その朝、ジェイスン・スウィートが、カウボーイの街、パウダー渓谷に来た時、誰も彼について知っている者は
いなかったが、夕方には彼は街中の話題を浚っていた。それは彼の態度が変わっていたからだった。 その朝、荷馬車を走らせていた美人で、お転婆なデル・ベイトンが、危くスウィートに衝突しかかった時、 彼は黙って身を避けたし、その上、暴れる馬を鮮やかな手並で静めてしまった。街のノラクラ者のミルトが、 この見知らぬ男に冗談を吹っかけたのに、スウィートはあべこべに巧みにやりかえした。 おまけに、街きっての暴れ者で、早射ち自慢の一寸お人好しのジャンボーに、いきなり喧嘩を売って、 奴の顎が抜ける程殴りつけた。 結局、彼等の一致した意見では、あんまり横柄な態度だと、今に一発ぶち込まれるだろうという事だった。 確に、それを考えていた者がいた。男の面目を潰されたジャンボーである。 その日の夕方、彼は正式に対決を申し込んだ。然し、スウィートは相手にしない。 傍らにあったポーカーのチップを右手に乗せると空中高く放り上げて、すかさずその手で拳銃を抜くと、 見事に打ち砕いてしまった。これにはジャンボーも、すごすごと退散せぎるを得なかった。 ・・・ (86分) |