ゴーストタウンの決斗

<The Law and Jake Wade>  (58年)

<スタッフ>
製作
 監督
脚色
 原作
撮影

<キャスト>
ジェイク・ウイード
  クリント・ホリスター
  ぺギイ
  オテロ
 

ウィリアム・ホークス
ジョン・スタージェス
ウィリアム・ボワーズ
マーヴィン・H・アルバート
ロバート・サーテス


ロバート・テーラー
リチャード・ウィドマーク
パトリシア・オーエンス
ロバート・ミドルトン
 「ブラボー砦の脱出」「OK牧場の決斗」と、西部劇に見事か傑作を放っている俊鋭ジョン・スタージュスの 監督作品である。
 かつて、銀行破りをした仲間が、今ではマーシャルにおさまっている。彼はその時、奪った金を持って仲間から姿を消した。彼を捜しだしたギャングが持ち逃げした大金を隠した場所に案内させる。荒原を越え、 辿りついた処は、廃墟と化した部落だった。ギャングの手下はコマンチ族の襲撃に殺され、結局、仲間同志であったギヤングとマーシャルが対決する。
 ギャングのボス、クリントに「襲われた幌馬車」のリチャード・ウイドマーク。マーシャルのジュイクに 「西部の旅がらす」のロバート・テーラーが扮している。その他「サヨナラ」のパトリシア・オーエンスが 彼の許婚者に、1友情ある説得」のロバート・ミドルトンがクリントの片腕の男に扮している。 ジェィクとクリントがゴーストタウンに乗り込んだ" という不気味な相言葉が撮影中生れた。
 この映画の決斗場面には、二大スターの顔合せだけに不気味な背景が苦心の末選ばれたが、 背景は1870年代のこの豪快な西部劇に適当な場を与えた。それは、14,495フィートの高山、 マウント・ホワイトニイ、そして、海面下279フィートのデス・ヴァレイである。 
 カリフォルニア州の中東部ネヴァタ州境にあるデス・ヴァレイは、1849年の夏、カリフォルニアに 向った金鉱夫18人が渇のために死んだのでこの名がある。
 以来、西部劇の絶好のロケ地として使われているが、死の谷(DEATH VALLEY)と幽霊部落(GHOST TOWN)と 並ぶ背景はこの作品に一層の凄味を盛っている。
 マーヴィン・H・アルバードの原作を、「縄張り」のウイリアム・ボワーズが脚色、撮影は「魅惑の巴里」の ロバート・サーテスである。製作はウイリアム・ホークス。
 <物語>  ニュー・メキシコ州の保安官ジェイク・ウィードは、その強い正義心とすばやい拳銃の腕前で、 町の人々から信頼された存在であった。今では美しい町の女性ベギイの愛を得て、婚約の間柄であった。
 そのジェイクが、ある夜不審な行動をとった。馬を飛ばして夜の闇に消えた彼が、 次に姿を現したのは、遠く離れた隣の町であった。ここでジェイクは牢破りをやった。 すでに縛り首を宣言されていたその男は、ジェイクの助けで牢を飛び出すと、 急を知って駆けつけた町の男たちに拳銃を浴びせながら、ジェイクと一緒に町から逃げ出した。 実はジェイクは借りをかえしたのである。
 その男の名はクリント・ホリスターといい、ジェイクの嘗っての仲間だった。
 数年前、ジェイクはクリントの強盗一味に居た。そしてジェイク自身、悪事の果に縛り首になるところを、 クリントに助けられた事があった。今、その借りを返したのである。
 追手から逃れた山中で、2人は別れた。ジェイクが町に帰った時、見かけない、他所者が居たのに気づかなかった。
 その夜、ジェイクはクリントの一味に襲われた。  ジェイクはクリントの一味として、銀行破りを働いた。その時、ジェイクは1人の子供を殺した。それか今でも ジェイクを苦しめていた。その時からジェイクは奪った金を持って、彼等から姿を消して了った。 クリントはその金を出せと云ってきたのだ。
 クリント等はぺギイを捕え、ぺギイの命と引換えに、隠した金を出せと強要した。 クリントが欲望に対しては狂気のような事を平気でしでかすのをよく知っているジェイクは、 止むなく彼の云うなりに従う事にした。・・・
  (88分)

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