ジェリコ

<Rough Night in Jericho>   (67年)

<スタッフ>
製作
監督
撮影
美術
音楽
編集

<キャスト>
アレックス・フラッド
ドーラン
モリー・ラング
ベン・ヒックマン

マーチン・ラッキン
アーノルド・レーベン
ラッセル・メティ
フランク・アリゴ
ドン・コスタ
テッド・ケント


ディーン・マーチン
ジョージ・ペパード
ジーン・シモンズ
ジョン・マッキンタイア
 イタリア西部劇が全盛の昨今だが、この映画は、本家のアメリカが久しぶりに放つ、 徹底したアクション西部劇である。
 ひと頃は理屈っぽい西部劇をやたらと製作し、マカロニ・ウエスタンに押され気味だったアメリカ西部劇だが、 この「ジェリコ」は、本来の面白さを取り戻した本格的な西部劇として、目下アメリカでも話題になっている。
 「テキサス」のディーン・マーチン、「トブルク戦線」のジョージ・ペパード、 「エルマー・ガントリー」のジーン・シモンズ、「肉体のすきま風」のジョン・マッキンタイア、 「スタンピード」 のドン・ギヤロウェイなど、異色の顔合わせもさることながら、 これまで西部劇の悪役を演じたことのないディーン・マーチンが、ラストの凄絶な決闘シーンで、 ジョージ・ペパードに刺殺される悪徳ボスに扮し、迫力のある演技を見せているのも特筆に値する。
 監督のアーノルド・レーベン(酋長ジェロニモ)は、アクション・シーンの効果を 盛りあげるため、ユタ州のカナブ地方に大掛かりなロケを行っている。
 音楽はドン・コスタ、撮影をラッセル・メティが担当している。
 「駅馬車」 のマーチン・ラッキンが製作した。
 <梗概>  保安官上りのアレックス・フラッドは、ならず者たちを手下にして、ジェリコの町のボスとなり、 乱暴のかぎりを尽して町民をしいたげていたが、ある日、ベン・ヒックマンがドライブしている駅馬車を襲い、 ベンに重傷を負わせて去った。 その駅馬車には、もとベンの部下として保安官補を勤めたことのあるドーランが乗っていた。 ドーランは現在では賭博師になっていた。
 ジェリコの町では、町民の一人マッギバーンが、フラッドの手下と喧嘩して彼を殺し、 保安官補のジェイスのところに自首して出て、留置されていた。そこへ帰って来たフラッドは、 手下のトリー、シムス、ヤ−バラなどとともに、保安官事務所に押しかけた。彼はジェイスを脅して マッギバーンを留置所から引き出し、ジェイスの記章をもぎとって、トリーに着けさせ、 彼を保安官として、マッギバーンを絞首刑にしようとする。このとき駅馬車会社の持主の一人 モリー・ラングが、銃を構えてフラッドが私刑を行なおうとするのを止めたが 手下のヤーバラはむちをふるって彼女の銃を叩き落とす。そしてフラッドたちは、 マッギバーンを残酷な校首刑にした。ジェイスは抵抗する力もなくその場を去った。
 一方ドーランは、負傷したベンを乗せ・・・  (104分)

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