デンヴァ―の狼<The Road to Denver> (55年) |
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<スタッフ> 提供 監督 原作 脚色 撮影 美術 音楽 編集 <キャスト> ビル・メイヒュー (ステイーヴ・ウェブスター) ェリザべス・サットン ジム・ドノヴァン ジョン・サットン サム・メイヒュー (トム・ブラックウェル) |
ハーバートJ・イェイツ ジョー・ケトン ビル・ガリック ホーレス・マッコイ アレン・リヴキン レジー・ラニング ウォルター・ケラー R・デール・バッツ リチャード・L・ヴァン・インジャー ジョン・ペイン モナ・フリーマン リー・J・コップ レイ・ミドルトン スキップ・ホメイアー |
拳銃と酒と女とに明け暮れした開拓期の広漠たる西部。その西部
に拳銃を執らせては並ぶ者のないという兄弟同志が、欲望と生活を
求めて、兄弟愛をめぐり、駅馬車で輸送される黄金をめぐり、辺境の
町に咲く花の如き女性の愛をめぐってごとごとに対立し、波乱の果
てに遂にほ拳銃をもって対決しなければならなくなるという物語。
この波乱に富んだ物語は、アメリカで最も有力視されている週刊 誌サタディ・イヴニング・ポスト" 誌に掲載されたビル・ガリック の手に成ったもので、その宿命の面白さから読者をうならせたもの。 主演の兄弟には「サンタフェへの道」「悪魔の島」等の二枚目 ジョン・ペイン、戦前公開されたノーマン・タウログの名作「少年の町」や、 戦後の「少年牧場」「拳銃王」等に出演していたスキップ・ホメイアーとが扮している。 彼等を助けてその恋の対象となる女性には「愛欲と戦場」「底抜け落下傘部隊」等に 出演していたモナ・フリーマン、エリア・カザンの名作「渡止場」やシネスコ「スピードに 命を賭ける男」等でボスを演じて好演の名優リー・J・コップがその仇役に、 映画「暗黒街の王者」に出演後「南太平洋」「アニイよ銃をとれ」等の舞台で活躍している レイ・ミドルトン等、興味深い顔振れが出演している。 スタッフには製作・監督に「野生地帯」「ジャバへの順風」等の ジョーゼフ・ケーン、「明日に別れの接吻を」のホレイス・マッコイと「永遠の海原」等の アレン・リヴキンの2人が脚本を書いている。 | <物語>
これは西部開拓の夢華やかなりし頃のテキサスに、拳銃を執らせては並ぶ者がないとま
で言われたメイヒュー兄弟の物語である。
兄のビル・メイヒユー(ジョン・ペイン)ほ落着いた色男だが、その反面抜け目がない。 弟のサム・メイヒュー(スキップ・ホメイアー)は反対にせっかちでいつもトラブルばか り起している困り者で、ビルはこの弟に手を焼いていた。拳銃はビルの方が上だった。 ぬ顔をしていた。 街でロデオ(裸馬乗り大会)が開催された或る日のこと、そこの審判員が不公平な審判を下したために、 血気にはやったサムは飛び出して行って審判員を殴り倒した。しかし群衆に取りおさえられ牢 獄に叩き込まれてしまった。これを見ていたビルもこの審判にほ不服だったので、 弟のつながれていた牢を破って弟を救い出し、すぐに2人はほ生地テキサスを後に放浪の旅に出た。 間もなく2人はコロラド州ゴールデンの町に現われ、兄ビルはステイーヴ・ウェブスター、 弟サムはトム・ブラックウェルと変名してカウボーイの仕事を探した。 ビルは酒場で近くの牧場の牧場主に頼み込んで弟と共に仕事をもらうように話をきめたが、牧場主がつ い口をすべらして彼等の生地である南部の悪口を言ったゝめに、サムが怒り出し、牧場主に殴りつけ、 その上発砲して近くの男に傷を負わせ、更にバーテソダーの肩には風穴をあけてしまうという暴れ 方を披露してしまった。 町の人々はこの暴挙を見て激昂した。・・・ (90分) |