 |
鹿皮服の男Walt Disney's ＜Devy Crockett＞ （55年） |
|
|
＜スタッフ＞ 製作 監督 脚本 撮影 作曲 編曲 ＜キャスト＞ デイピー・クロケット ジョージ・ラッセル アンドルウ・ジヤクスン シンプルリグ トピアス・ノートン少佐 ジム・ボウイ大佐 酋長 "赤い杖" |
ビル・ウォシュ ノーマン・フォスター トム・ブラックバーン チャールズ・ボイル ジョージ・ブラソズ エドワートー・フラム フェス・パーカー パディ・エブスン ペイジル・ライスデイル ハンス・コンリード ウィリアム・ペイクウェル ケネス・トーピー パット・ホーガン |
|
|
映画にテレビに、多角的な活躍ぶりを見せて映画界の注視を一身に集めているウォルト・ディズニーが初めて製作した西部劇大作
「デイビー・クロケット 鹿皮服の男」は、
最初ディズニーの人気テレビ番組ディズニーランド・シリーズの一つとして全米に放送されて好評を博した連続ドラマの天然色ワイド・スクリーソ版で、
1955年5月にニューヨークで公開されて記録的な大ヒットとなった。
この偉大た開拓者の伝記の中に盛りこまれた正義感、勇気、友情、愛国心などの諸要素は、波瀾とスペクタクルに充ちた物語と相まって青少年の間に絶大な共感を呼び、 アメリカ映画60年の歴史の中にもかつてなかったほどの〝デイピー・クロケット旋風〟となって全米を風びし、 素朴で勇壮な主題歌はレコード界のベスト・セラーとして世界中に流行し、映画の主人公が着用する帽子や鹿皮服などはそれぞれデイピー・クロケットの名をつけて売り出され、 子供はもとより、大人の間にもーつの流行となったのである。 ディズニーはアメリカの各都市はもとより、世界の主要都市での公開に当っては主演者フェス・パーカーを親善使節として派遣し、 各地に熱狂の嵐をまき起している。 <物語> 今から140数年まえ（1813年）インディアンの中でもどう猛な事で知られたクリーク族がしきりに合衆国南部の開拓民を襲い各地に次々と血なまぐさい事件を起した。 これに備えて合衆国陸軍はアソドルー・ジヤクスソ将軍（後の大統領）が指揮する軍隊を送り鎮圧にのり出した。 だが酋長〝赤い杖" にひきいられるクリーク族は正に神出鬼没で、その意外の手ごわさに悩んだ将軍は、テネシー州の山奥に狩の名人として知られ、 イ |
ンディアンの事情に通じた逞しい西部男デイピー・クロケットの協力を求めた。
伝説によればデイピーは3歳の時に熊を退治したといわれる。堂々たる体躯、底知れぬ憺力、そして縦横の才智。この山の快男児にジヤクスン将軍は大きな期待をかけた。 デイピーは無二の親友ジョージ・ラッセルと共に将軍の参謀ノートソ少佐のひきいる騎兵隊の道案内をし、 クリーク族の本拠を探るため原始林にふみ入った。しかし少佐がデイピーの言葉を聞かなかったために、逆に〝赤い枚" のわなに落ち、危機に直面したが、 デイピーの機智と勇気でやっと敵を撃退する事ができた。 この事件に憤激したジヤクスン将軍は敵の本拠を急襲し相当の戦果を収めたが、目ざす〝赤い杖" はまんまと騎兵隊の包囲を抜けて逃走し、将軍に地だんだをふませるのだった。 こうして転戦すること数ヵ月、家族が心配になったデイピーはジョージと共に故郷テネシーの山に帰って来た。 彼の小さな家には美しい妻のポリーと2人の幼い息子たちが彼の帰りを待ちわびていた。だが団らんの喜びも束の間、重い任務を痛感するデイピーは、冬の食糧の準備が終ると早々に、 再び家を後にした。 ジャクスン将軍の軍隊は〝赤い杖" を追って遥かフロリダに転進していたが、将兵は心身共に疲れはてていた。 デイピーとジョージはフロリダの沼地をふみ分けて遂に "赤い杖" の本拠を突きとめた。デイピーは〝赤い杖" に無駄な血を流さぬため インディアンの掟どおり斧で一騎打をして雌雄を決しようと申込んだ。・・・ (93分) |