肉弾戦車隊

<The Tanks are Coming>  (55年)

<スタッフ>
製作
 監督
原作
 脚色
撮影
美術
音楽
編集

<キャスト>
サリバン軍曹
ロースン中尉
パトリッシア・ケーン
ダニイ・コロウィツ
ジョージ・アイゼンハワー

ブライアン・フォイ
リユイス・シイラ一
サミエル・フラー
ロバート・ハーデイ・アンドリュウ
エドゥィン・デュパー
レオ・K・カーター
ウイリアム・ラヴァ
ジェームス・C・モーア


スチープ・コクラン
フィリップ・ケーリー
マリイ・アルデン
ポール・ピーセルニ
ジェームス・ドフスン
 「西部戦線異状なし」「戦場」「攻撃」と並び賞された、本格的戦争映画「総攻撃」 のほとんどのスタッフを再び起用し、新たに第二次大戦を背景に、鉄壁と言われた ナチのジークフリート線を見事に突破し、勝利を導いた戦車隊と隊員の雄渾な戦闘シーンを 再現してみせた奮戦記である。
 常に活動的なものを手掛けるサミエル・フラーの原作を、俊才ロバート・ハーデイ・アンドリュウが 脚色、男性的な映画の製作にユニークな手腕を見せる、「語らざる男」「総攻撃」のリユイス・ シイラーが監督、「明日なき男」「総攻撃」のブライアン・フォイが製作に当った。
 撮影はトーキ転換期の撮影技術に大いに貢献した「西部の王者ローンレンヂャ」「総攻撃」の エドゥィン・デュバー、「水兵さんは暇がない」のレオ・K・カーターが美術監督、「総攻撃」 のウイリアム・ラヴァが音楽を担当した。
 この映画の大部分はケンタッキー州のフォート・ノックスで撮影され、百数十人の俳優や 技術者がここに7週間滞在して実践さながらの戦斗シーンを撮影したが、特にアメリカ陸軍は百戦錬磨の 戦車隊将校のジャック・ブルーガー中佐とヴァスコ・J・フェンリ少将を技術顧問として派遣し、 製作に協力させた。
 主演は「白熱」「語らざる男」で敵役として旨味を見せたスチープ・コクラン、 「スプリングフィールド銃」のフィリップ・ケリー、「遠い大鼓」の美貌マリイ・アルテン、 「総攻撃」「初恋」のポール・ピーセルニ、その他、若手が熱演している。 叉コクランの愛犬「チャイコスキー」がこの映画に出演している。
 <物語>  1944年7月26日、フランスのサン・ロウで冷静で有能な小隊長ロースン中尉の戦車隊の面々は今か、今か と出発命令を待ち受けていた。
 ジョー・デビス軍曹の指揮する第一番目の戦車、「カリフォルニア・ジェーン」は 操縦士ケンプ、元フットボール選手の副操縦士ダニイ・コロウイッツ、砲手のへイニイはドイツ生れだが、 ミルウォキーで育った。
 無線士のマルコニ、喧嘩早い整備員のレムチェックと助手のアイクと呼ばれているジョージ・アイゼンハワーは 整備に余念がない。
 勇敢だが温情のあるホーナー大尉が出発の命令を下した。 数時間前進した時、マルコニが待ち伏せているドイツ兵を発見し、これを一掃した。 しかし休む暇なくドイツの大きなタイガー戦車隊と遭遇し、「ジェーン」はひどい損傷を受けた。 他の戦車の応援によりタイガーを破壊したが、操縦士ケンプは戦死し、戦車長のデービスも重傷を負った。
 デービスの後任に背が高くごう慢そうなサリバン曹長がやって釆た。 ホーナは新しい戦車を与え、「ジェーン」の生き残りを彼の部下として配属させた。 サリバンは操縦士に大酒飲みのタッカを選んだ。 サリバン指揮の下に「カリフォルニア・ジェーン二世」は「バリーヘ」を合言菓に前進を続けた。
 又もドイツ軍の八八ミリ戦車に遭遇したが、サリバンは戦車を擱坐させ抜けかけの功名をたてたが、 その間に味方の75ミリ戦車は破壊され、サリバンの戦車も地雷にふれ損傷した。 アイクはドイツ戦車の88ミリ砲の威力に驚き、直接将軍に会見を申込んだ。・・・    (95分)

inserted by FC2 system