戦略爆破部隊<The Mountain Road> (60年) |
||
<スタッフ> 製作 監督 原作 脚色 撮影 美術 作曲 音楽 編集 <キャスト> ボールドウィン少佐 洪夫人 コリンス ミケルソン |
ウイリアム・ゲーツ ダニエル・マン セオドア・H・ホワイト アルフレッド・ヘイエス バーネット・ガフィ ケリイ・オデル ジェローム・モロス モーリス・ストロフ エドワード・カーチス ジュームス・スチュアート リサ・ルウ グレン・コーベット ヘンリイ(ハリイ)・モーガン |
今次大戦の中支戦線。柳州から独山を目指して日本軍怒涛の進撃が展開Lていた頃である。
敗走する支那軍、戦火から逃げようと狂奔する支那難民の中にあって 日本軍の進撃を阻止するため、その進撃路に当る飛行場、道路、橋、軍事旋設を破壊する 秘密命令を受けた7人の米軍機動部隊と指揮官ボールドウイン少佐。 使命のためには火のような闘志を燃やす少佐の逞しい人間を激烈な戦闘の中に浮き彫りにしている。 セオドア・H・ホワイトのベスト・セラー小説の映画化。 脚色は「陽のあたる島」のアルフレッド・ヘイエス。監督は「明日泣く」「八月十五日夜の茶屋」の ダニエル・マン、撮影はアカデミー賞受賞カメラマンとしてハリウッド一流の名手 バーネット・ガフィ。最近作に「コルドラへの道」がある。 製作は「グレン・ミラー物語」「サヨナラ」「コルドラへの道」等、常に、 大作を発表している巨匠ウイリアム・ゲーツである。 主演は「媚薬」「或る殺人」のジェームス・スチュアート。 彼は「或る殺人」で59年度のアカデミー賞主演男優賞候補に選ばれている。 ダニエル・マン監督が見出した中国女性で最近、マ一口ン・プランドの「片眼のジャックス」に 共演したリサ・ルウ。新人グレン・コーベット、 「東京特ダネ部隊」のエディ・ファイアストン、紐育劇壇のスター、フランク・マクスウェル、 マイク・ケリン、TVスターのジェームス・ベスト、ヘンリイ(ハリイ)・モーガン、 「真夜中」のルディ・ボンド、「ネバダの決闘」のアラン・バクスター、 「革命児ザパタ」のフランク・シルベラ等である。 中支戦線に於ける戦闘、爆破作業及び、支那軍の扱い方等、正確を期するため、 陸軍、空軍、国防省の積極的な援助を得、フランク・ドーン代将以下5名に依る 技術指導を受けている。 | <梗概>
1944年、米軍制空下の中支戦線は、日本軍の進攻に混乱と焦燥に動揺していた。
柳州飛行場にあった米軍東支那機動部隊のボールドウィン少佐は司令官から昆明にある 本部の緊急命令を受けた。7名の部下を率い、ゲリラ作戦の爆破部隊となり、 柳州、貴陽を目指す日本軍の進撃を阻止するため、要所の飛行場、道路、橋梁、 軍事旋設を爆砕せよというのである。 情報によれば、日本軍の柳州突入は7日後だという。作戦は緊急を要す。 闘魂の男ボールドウィン少佐はコリンズ、ミケルスン、ナイアガード、ミラー、 プリンス、バロー、ルイズ等を掌握、司令官が基地に帰るべく飛び立つや直ちに柳州飛行場を爆砕し、 貴陽まで500哩の爆破行に出発したのである。 前線の山岳地帯は逃げまどう支那人の群がひしめいていた。部隊は難民を縫って前進する。 支那軍李大佐の部隊のある宜山に到着した。こゝで、ボールドウィン少佐は夫を失って貴陽へ帰へる 洪夫人スウ・メイという支那女性と任務を帯びた関大佐の同行を依頼された。 スウは若く、美貌で教養と語学は素晴らしかった。少佐は戦闘に疲れた部下の中に女性を加えることは 躊躇したが止むを得なかった。 こゝの橋梁を破壊しなければならない。おぴたヾしい難民を遮断して爆砕、 橋を失って怒号する難民達を前にして少佐は「何故、橋を破壊するのか判らないのだろうか、 支那を守る作戦のためではないか」とコリンズに語るのであった。 寺院で宿営。スウと語り合う少佐は、難民に慈悲を輿えるべきだというスウと任務遂行のみを考えている自分に 何か異質のものがあるように感じた。 ・・・ (102分) |