追撃機<The Hunters> (58年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作 脚本 撮影 美術 音楽 編集 <キャスト> クリープ・サビル少佐 エド・ペル中尉 「オランダ人」イミル大佐 クリスチーナ(クリス) アポット中尉 コロナ中尉 モンキャベヅジ大佐 韓国農夫 |
ディック・パウエル ディック・パウエル ジェームズ・ソルター ウェンデル・メイス チャールズ・G・クラーク ライル・R・ウィラー モーリス・ランスフォード ポール・サルター スチュアート・ギルモア ロバート・ミッチャム ロバート・ワグナー リチャード・イーガン マイ・ブリット リー・フィリップス ジョン・ガブリエル ステイシー・ハリス ヴィクター・セン・ユン |
「眼下の敵」を製作、監督したディック・パウエルが放つた第2作。パウェルは1904年、
アーカンサス州マウンテン・ビュー生れで、歌手として世に出たが、ついで「歌う司会者」として
有名となり、33年に映画入りしたミュージカル映画で活躍した。戦後ほ性格俳優とし
て新生面をひらき、さらに53年に監督として進出し、製作にもたずさわるようになつた。
俳優としては最近「悪人と美女」、「奥様は芳紀17才」に出演、監督としては
「非常線」、「征服者」、「夜の乗合自動車」などを演出した。
映画製作のコツをよく心得ている人である。 原作ほ朝鮮動乱に出動して輝かしい勲功をたてた某アメリカ・ジェット戦闘機のパイロットが ジェームズ・ソルターというペン・ネームで書いた小説の映画化で、脚色も「眼下の敢」の ウェンデル・メイスが担当した。音楽はポーランド出身のポール・サルターで最近 「動物の世界」のスコアを書いた。撮影は「回転木馬」、「気まぐれバス」の チャールス・G・クラークであるが、映画の大半を占めるジェット機戦闘隊の活躍と空中戦を 撮ったすばらしいシーンは空前の観物であろう。 出演者は「眼下の敵」のロバート・ミッチャム、「無法の王者ジェシイ・ジェイムス」 「ならず者部隊」のロバート・ワグナー、「若き獅子たち」で初めてお目見えしたスエーデン生れの新星マイ・ブリット、 「やさしく愛して」「テーブル・ロックの決闘」のリチャード・イーガン、 「青春物語」で初めて紹介されたテレビ出身の新二枚目リー・フィリップス、 歌手として有名なジョン.ゲブリェルその他という華やかな顔ぶれである。 |
<物語>
1952年、朝鮮動乱でアメリカ軍が韓国で北鮮側と激戦を交えていたとき、
韓国基地へ向うクリープ・サビル少佐が京都に近い伊丹空軍基地に立ちよる。
少佐は第2次大戦のとき輝かしい勲功を立てた空の古つわもので、最近まで予備役に編入されていた。 京都の将校クラブでサビル少佐はアポット中尉を知る。アポット中尉も、少佐がやがて 赴任することとなっていた韓国基地所属のパイロットであった。アポット中尉はジェット戦闘機隊に 編入されてから次第に命が惜しくなり、最近酒びたりとなり、美しいノルウェー生れの妻クリス を顧みなくなっている。 サビル少佐と初めて会つた夜も、彼はひどく酒に酔い、少佐に送られて家へ帰る。 少佐は、そのアポットの家で初めてクリスを知る。 サビル少佐は、やがてヤル河に近い韓国基地に赴任する。そこの司令官は「オランダ人」と 異名をとるイミル大佐で、少佐とは旧友の間柄である。少佐は大佐から戦況や敵空軍の動向に ついて説明を聞き、アメリカ軍が「ケーシー・ジョーンズ」と命名した敵ジェット戦闘隊長が 当面の強敵であることを知る。 ジェット戦闘隊長に任命されたサビル少佐は、やがて戦闘隊編成のため伊丹基地にもどり、 京都でクリスに再会する。夫のアポット中尉もまだ伊丹基地にいたが、相変らず酒びたりで、 クリスを構ってやらない。淋しいクリスは、やがて少佐と親しくなり、それが恋にまで発展しそうになる。 ・・・ (108分) |