五人の札つき娘

<Five Branded Women>   (60年)

<スタッフ>
製作
監督
原作
脚色

撮影
美術
音楽
編集

<キャスト>
ジョバンカ
リューバ
ダニーザ
マーヤ
ミーラ
ラインハルト大尉
ベルコ
ケラー伍長
ブランコ

ディノ・デ・ラウレンティス
マーティン・リット
ユーゴ・ピロ
ジョン・マイケル
ピーター・アキレス
ジュゼッペ・ロトンノ
マリオ・キアリ
アンジェロ・フランセスコ・ラバニーノ
ジェリー・ウェップ


シルバーナ・マンガノ
ジャンヌ・モロー
ベラ・マイルス
バーバラ・ベル・ゲデス
カルラ・グラビーナ
リチャード・ペイスハート
バン・へフリン
スティーブ・フォレスト
ハリー・ガーディノ
 第二次大戦中ドイツ軍に占領されたユーゴを舞台に、ナチの兵士たちと通じたために村八分にあった 5人の娘たちと祖国解放のために戦うパルチザンの闘士たちを描いた異色戦争映画。
 主演の5人の女優が髪を切って坊主頭で出演したことや、キャストもアメリカ、イタりー、 フランスのスターを集めていることや、イタリーと南オーストリアでロケが行われたことなど、 かずかずの話題をまいて製作された。
 製作は「テンペスト」「戦争と平和」と大作にかけては定評のあるイタリーの 世界的プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティス。
 監督は「黒い蘭」の新鋭マーティン・リット。撮影は「白夜」「蝶々さん」のジュゼッペ・ロトンノ。 音楽は「青い大陸」「最後の楽園」のアンジェロ・ラバニーノ。美術監督は「戦争と平和」「テンペスト」の マリオ・キアリとイタリーの第一線で活躍しているひとびとが担当している。
 5人の娘たちには「テンペスト」のシルバーナ・マンガノ、「間違えられた男」のベラ・マイルス、 「5つの銅貨」のバーバラ・ベル・ゲデス、「恋人たち」のジャンヌ・モロー、イタリー出身の新人 カルラ・グラビーナが扮し、「テンペスト」のバン・へフリン、「西部に賭ける女」の スティーブ・フォレスト、「月夜の出来事」のハリー・ガーディノ、 「白鯨」のリチャード・ペイスハートなどが共演している。


 <梗概>  1943年、独軍に占領されていたユーゴ西北部のある町の出来事。ジョバンカ、ダニーザ、 マーヤ、リューパ、ミーラの5人のユーゴ娘はドイツ兵ケラーと関係をもっていた。
 ところがそのことがパルチザン(ユーゴ人により結成されたゲリラ兵)に知れ、 同胞を裏切ったかどで裁判にかけられ懲罰として頭を丸坊主にされた。さらに、パルチザンの 血気盛んな若者プランコがケラーを狙撃するという事件がおきたために、女たちは独軍の司令官の命令で 町から追放された。こうして5人の女たちは衣食と夜露をしのぐ場所を求めて山野を放浪する身となった。
 一方、女たちが町を追放になったあと、パルチザンの一人でジョバンカの恋人だったべルコも ブランコ、スベンコ、ミルコ、ミラン等の仲間とともに町を出て、本格的ゲリラ活動をはじめるための 準備を整えた。ある時、女たちが池で水浴しているのをみて興奮したブランコが、 ジョバンカを襲おうとしたが、騒がれて失敗してしまった。 この出来ごとで5人の女たちとパルチザンの闘士たちはおたがいの仲間も知り合った。
 女たちは着のみ着のまゝで町を追い出きれたために、物乞いをしたり、時には盗みを働いて 生きのぴなければならなかった。ある時、パルチザンたちが独軍の小隊を狙撃した。 女たちは、その屍体から、衣類や武器を手に入れることが出来た。これに味を占めた女たちは、 今度は自分たちで小隊を襲撃したが、かえって敵に反撃され、殺されそうになったが、 パルチザンの応援で危いところを救われた。しかも、気丈なリューバは、 独軍の将校ラインハルト大尉を生捕りにした。
 この事件がきっかけで、女たちはパルチザンの仲間と合流しようといいだした。 ジョバンカはこれに反対したが、多数の意見の前にはどうすることもできなかった。パルチザンの リーダー、ベルコは女たちの合流を許す代りに、自分の部下と肉体関係をもつことを厳禁した。
・・・  (106分)

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