戦 雲<Never So Few> (59年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作(小説) 脚本 撮影 音楽 衣装 <キャスト> トム・レイノルズ(大尉) カーラ・べサリ グレイ・トラビス(大尉) ビル・リンガ ダニイ・デ・モーティマ(大尉) ニツコ・リーガス スローン准将 ジム・ノービイ(軍曹) ジョン・ダンフォース(軍曹) ノートーン |
エドマンド・グレインジャー ジョン・スタージェス トム・T・チャメルズ ミラード・コーフマソ ウィリアム・H・ダニエルズ ヒューゴー・フリードホファー へレン・ローズ フランク・シナトラ ジーナ・ロロブリジーダ ピーター・ローフォード スティーブ・マックィーン リチャード・ジョンスン ポール・へンリード プライアン・ドンレビイ ディーン・ジョーンズ チャールズ・ブロンスン フィリップ・アン |
近くは「ゴーストタウンの決斗」「老人と海」「ガソヒルの決斗」など
男の世界を描いて、一作毎に野心的活動を続けているジョン・スタージェスが、
今度はまた趣を変えて、第二次大戦中のビルマを舞台に、神出鬼没のゲリラ隊の活躍と、
それを指揮する隊長のリーダーとしての人間的苦悩を描いたもので、「走り来る人々」
「地上より永遠に」のフランク・シナトラと、「掟」「ソロモンとシバの女王」の
ジーナ・ロロブリジーダが顔を合わせるが、彼女のハリウッドに於ける初めての作品である。
原作は、実際にビルマ作戦に参加、現住民部隊を指揮したトム・T・チャメルズが、 自分の経験に基いて書いた同名のベストセラー小説で、「愛情の花咲く樹」「あの高地を取れ」の ミラード・コーフマソが脚色した。 撮影監督に当ったウィリアム・H・ダニエルズは、「走り来る人々」「戦略空軍命令」等の べテラン・カメラマンで、監督ジョン・スタージェスはじめ約100名の一行と共に、 昨年の2月3月にかけて7週間、ビルマ、タイ、インドなど4万キロにわたる現地ロケーショソを 敢行した。音楽ほ「我等の生涯の最良の年」でアカデミー賞(劇映画)を得た「わが心君深く」 「ヴェラ・クルス」のヒューゴー・フリードホファーが担当、「緑の館」「縄張り」の エドマンド・グレインジャーが製作に当った。尚ロロブリジーダは数々のファッションを見せるが、 いずれも名デザイナーのへレソ・ローズ考案になったもの。 主演は、フランク・シナトラ、ジーナ・ロロブリジーダ及び、TVから5年振りに映画に帰った ピーター・ローフォードの3人で、彼等をめぐって、TVスターのスティーブ・マックィーン、 英劇壇の新鋭で映画初出演のリチャード・ジョンスン、「愛の調べ」「欲望の砂漠」の ポール・ヘンリード、「死の接吻」「暴力帝国」のブライアン・ドンレビイ、「偽将軍」の ディーン・ジョーンズ、「肉の蝋人形」のチャールズ・ブロンスン、「奇蹟の鐘」 「王国の鍵」のフィリップ・アン等が助演する。 | <梗概>
第二次世界大戦たけなわの頃、ビルマ北部のジャングルにひそんで、優勢な日本軍を悩まし続けている一隊があった。
アメリカ人トム・C・レイノルズ大尉と、英国人ダニイ・デ・モーチマ一大尉に卒いられた、
現住民カチン族6百のゲリラ隊がそれだった。
広大なジャングルの奥とて、飛行機輸送しかきかなかったが、隊はインドの連合軍と密鞍な連絡を保っていて、 この度も攻撃打ち合わせのため指導者2人はカルカッタに飛んだ。 カルカッタに着いた日の夜、2人は連れ立って入ったカフェで、ハンガリイから戦火を避けてこの地に来ている 美貌の女性カーラ・べサリと、彼女をエスコートする中年の紳士ニッコ・リーガスに会った。 リーガスは貿易商だったが悪評高い男だった。トムは一目でカーラの美しさにひかれたが、相手は終始冷かに それを受け流していた。そのそっけない態度が却ってますますトムを強くひきつける結果となった。 翌朝、トムとダニイは、ブレッド・ハークスン大佐から、ゲリラ隊の全力をあげて北ビルマの ウバチを攻撃せよとの命令をさずかった。そこには日本軍の強力な空軍基地があって、連合軍のビルマ奪回作戦や、 ビルマ援蒋ルートの完成を阻んでいたのだった。 その後トムたちは暫くカルカッタに留まって休暇を楽しんでいたが、ある日リーガスからなにげない、 だが丁重な招きを受けた。彼の住居はヒマラヤに続く小丘にあって、広大な眺望をほしいままにすることが出来たが、 トムがこの招きに応じた唯一の目的はカーラとの再公にあった。しかしカーラはトムと顔を合わせることに 気が進まないらしく、相変らずそっけない態度を見せていた。 だが間もなく、このちぐはぐな男女が互に理解し合う機会がやってきた。 その時女は、問われるままにリーガスとの関係をトムに語ってきかせたが、それによると、 彼女の初めての結婚で生まれた娘が・・・ (126分) |