荒鷲の翼<The Wings of Eagles> (56年) |
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<スタッフ> 製作 監督 脚色 音楽 撮影 美術 編集 <キャスト> フランク・ウィード カースン ミニイ・ウィード ジョン・ドッジ ジョン・プライス |
チャールス・シェニー ジョン・フォード フランク・フェントン ウィリアム・E・ハイネス ジェフ・アレクサンダー ポール・C・ヴォーゲル ウィリアム・A・ホーニング マルカム・ブラウン ジーン・ルージェロ ジョン・ウエイン ダン・デイリイ モーリン・オハラ ウォード・ポンド ケン・カーティス |
「荒鷲の翼」は米海軍史上に不滅の名を残している現代の英雄の1人、故フランク・"スピッグ"・ウィードの
勇猛極まる半生を、涙とユーモアを交えて描いたものである。
"スピッグ" は1919年、アナポリスの兵学校を卒えてから、第2次大戦の中途まで、海軍生活の全てを航空機に捧げてきた。 不慮の事故から一時退役した彼は、第2次大戦の勃発とともに再び第一線に立った。 不慮の事故のため退役した彼は、数々の体験を生かして文筆業に入り、持ち前の不屈の闘志をその方に向けて成功した。 彼の作品で映画化されたものも数本あり、中でもクラーク・ゲーブル、ウォーレス・ベアリイ主演の「太平洋爆撃機」(31年)。 クラーク・ゲーブル、スペンサー・トレイシイ、マーナー・ロイ主演の「テスト・パイロット」(38年)。 先にウエイン、フォードのコンビで映画化なった「コレヒドール戦記」等の原作、脚本担当は、特に代表されるものであった。 「捜索者」のフォード、ウエインは、ウィードと米海軍の歩みを、大空を背景に一大叙事詩を描こうとしたものである。 | <物語>
1919年、フロリダ州、ペンサコラ基地。アナポリスの兵学校を卒業した若い士官を祝うパーティが開かれた。
その中にフランク・ウィードも居た。彼は飛行将校の卵だった。
当時海軍は制空権の必要は認めるところだったが、それ程差し迫って重要なものに思っていなかった。当時海軍航空隊は 30人の飛行士と僅か12機の飛行機から成っているに過ぎなかった。 提督のティー・パーティのその日も海軍の飛行機を見たハザード大尉は、一体これで飛べるんかと嘲笑する有様だった。 無骨者で大胆なウィードは、この言葉を他の士官と同様に聞き逃していることができなかった。 ハザード大尉を乗せたウィードは、自信に充ちた操縦振りで曲乗りをみせ、完全にハザード大尉のどぎもを抜いた。 挙句の果て調子に乗りすぎてパーティの真中に飛行機ごと、飛び込んで滅茶滅茶ににしてしまった。 ウィードは然し、海軍の航空機が足りないことが大いに不満だった。海軍の成功は空軍の増強と同意語にもなると信じている少数の士官の1人であった。 空軍の増強の必要を事あるごとに説いて歩くのが彼の海軍生活でもあった。・・・ (118分) |