ならず者部隊

<Between Heaven and Hell>  (56年)

<スタッフ>
製作
 監督
原作
 音楽

<キャスト>
サム・ギフォード
  ジェニイ
ウェイコ
  ウィリイ
  スワンスン
 

デヴィッド・ワイスバート
リチャード・フライシャー
フランシス・グワルトニイ
ヒューゴー・フリードホーファー


ロバート・ワグナー
テリイ・ムーア
ブロドリック・クロフォード
バディ・エブスン
スキップ・ホーメイア
 戦争という厳しい試練にのみ見出される人間の価値と、深い人間愛を描くこの作品は フランシス・アービイ・グワルトニイの小説「世紀が終った日」の映画化であるが、 グワルトニイはカンサス生れ、カンサス大学卒業、「黄頭の夏」を書いて一躍売り出した新進作家である。
 製作は「コマンド」「理由なき反抗」のデヴィッド・ワイスバート。ワイスバートは ロサンゼルス生れで、南加大学で医学を専攻中にエキストラに採用されたのが機縁となって映画入りした変り種である。
 脚色は「陽のあたる場所」でアカデミイ脚色賞を得たハリイ・ブラウン。 監督は「ポパイ」漫画でおなじみのアクス・フライシヤーの息子ロバート・フライシヤーで 「海底二万哩」「恐怖の土曜日」「夢去りぬ」等の作品がある。彼も製作者ワイスバートと同じく ブラウン大学で医学を勉強しているうちに演劇に転向しエール演劇学校に入り学位をとり、 RKOに入ったが、1945年に「死の設計」という記録映画を作りアカデミイ賞を得た。
 主演者は最近「山」でスペンサー・トレシイの相手役をしたロバート・ワグナー、 「足ながおじさん」のテリイ・ムーア、「夜の人々」「必殺の一弾」のブローデリッタ・クロフォードで 他に「攻撃」「鹿皮服の男」のパティ・エプスン、「デンバーの狼」のスキップ・ホーメイア、 「恐怖の土曜日」のブラッド・デクスター等が助演している。
 音楽は「雨のランチプール」のヒューゴー・フリードホーファー、撮影は 「スカートをはいた中尉さん」のレオ・ドーヴァーである。
 <物語>  サム・ギフォードはヴァージニアに広大な棉畑をもつ大地主で、美しい妻ジェニイがある。 ジェニイはコズンス大佐の娘であった。サムの農場には小作人が多勢いるが、サムは 彼等を人間扱いしない。やさしい妻ジェニイはいつもそれに反対してサムを責め、2人の間に争いを起こす。
 太平洋戦争が始まったときサムは義父コズンス大佐の部下として出征し、太平洋の ある島への上陸作戦に参加したが、戦友の中に自分の農場で働いていた小作人たちを発見する。 そして彼等とともに戦い殊勲をたてたサムはこれまで彼が抱いていた小作人に対する感情を 改めるようになる。
 それから間もなくコズンス大佐は戦死し、サムは戦友たちとモスビイ中尉に率いられて 敵情偵察に行ったが、臆病ゆえにモスビイ中尉が過って部下を射殺したので、サムが怒って ボスビイ中尉を銃床で殴る。これがためにサムは軍曹から一兵卒に降等され、ジョージ部隊に 編入される。
 これは軍法会議に付され陸軍刑務所に収容されるより悪いことであった。ジョージ部隊というのは サムと同じような罪を犯した兵隊ばかりで組織されたならず者部隊で、島の最前線におかれていた。 この部隊の部隊長ウェイコ・グライムスは我利々々亡者の嗜虐性をもつ聴病者で2人の用心棒をもっている。
 サムがならず者部隊に編入されてから間もなく、グライムス隊長の命令で・・・ (94分)

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