向う見ず海兵隊

<Battle Zone>   (52年)

<スタッフ>
製作
監督
撮影
美術
音楽
編集

<キャスト>
ダニイ
ジーン
ミッチ

ウォルター・ワンガー・プロ
レスリー・セランダー
アーネスト・ミラー
デビッド・ミルトン
マーリン・スカイルズ
ジャック・オギルビー


ジョン・ホディアック
リンダ・クリスチャン
スティーブン・マクナリイ
 「向う見ず海兵隊」は、「殴り込み海兵隊」同様に朝鮮戦線を舞台にした、 今度は第一線で活躍する報道班員にスポットをあて、激烈な戦線で生々しい事実を残していく 彼等の勇姿を描いている。
 彼等は、その生々しい事実を撮影する為に、常に第一線の然もその前方にあって 仕事を続けていかなければならない。然も無防備である。彼等の活躍が華々しい程、 戦線は激烈であり、凄惨である。そして、戦うことの愚かさを痛感させる。 それが、この映画の骨子になっており、又、彼等のエピソードが一層の迫力を盛っている。
 製作はウォルター・ワンガー・プロで、監督はTVドラマ「ラッシー」シリーズを担当している レスリー・セランダー。撮影をアーネスト・ミラー、 音楽を「殴り込み海兵隊」のマーリン・スカイルズが担当している。
 主演は「アメリカの戦慄」のジョン・ホディアック、「悪人への貢物」のスティーブン・マクナリイ、 タイロン・パワー夫人だった名花リンダ・クリスチャンである。
 スティーブン・マクナリイは、1913年7月29日、ニューヨーク市で生れた。フォーダーム大学の 出身で、ブロードウェイの舞台を経て、42年映画デビューし、以来、専ら性格俳優として売出している。 この他近作には「地獄の分れ道」「俺に近ずくな」な等がある。
 戦闘シーンは米海兵隊のジョン・M・テリイが技術的な面での監督を担当した。
 <梗概>  38度線を突破して、南鮮に雪崩れ込んできた北鮮軍は、忽ち京城を目ざし 破竹の南下を続けていた。国連軍が編成され、アメリカ海兵隊本部も、 出陣の用意を怠らなかった。
 カリフォルニアのベンドルトン基地に復帰したダニイも、そう云う事情を 知っていたからだった。彼は報道班員として第二次大戦にも大活躍している有能な ニュースカメラマンだった。 海兵隊軍曹ダニイ・ヤングが復帰したのに、今一つ理由があった。そこの基地の報道班長が 古い馴染みのミッチ・ターナー軍曹であったからであった。 2人は親友以上の喧嘩友だちだった。
 ダニーは、国連軍と共に行動すると云うことから、或る一つの出来事に遭いたいと、 望みをかけているものがあった。ローマで知り合った赤十字の看護婦ジーンと出合うことだった。
 相愛の仲だった彼女とは、ダニイがつまらぬことから喧嘩別れして了った。 二年后の今日になって、彼女こそ本当に愛している事を覚ったからだった。
 処が、偶然にもジーンに会う機会があった。彼女も国連軍看護婦として、 サン・デュエゴに来ていたのだ。然し、その彼女は、ミッチと深い仲になっていた。 彼女とて最初はダニイの消息を知り度い為、ミッチに近づいたのだが、 今は完全にミッチに惹かれていた。 ・・・
      (82分)

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