知りすぎていた男<The Man Who Knew Too Much> (56年) |
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<スタッフ> 製作監督 原作 脚色 撮影 音楽 <キャスト> ベン・マッケナ ジョー・マッケナ ドレイトン夫人 ルイ・ベルナール |
アルフレッド・ヒッチコック チャールズ・ベネット D・B・ウィンダム=ルイス ジョン・マイケル・ヘイズ アンガス・マクフェイル ロバート・バークス バーナード・ハーマン ジェームズ・スチュアート ドリス・デイ ブレンダ・デ・バンジー ダニエル・ジュラン |
アルフレッド・ヒッチコックがイギリスと北アフリカにロケイションをして製作した猟奇趣味ゆたかな
スリラーの大作。
英国時代のヒッチコックの最大の名作の一つと云われている「暗殺者の家」の再映画化で、 ジェイム・ステュアートとドリス・デイという組み合わせが興味をそそるし、「ナポレオン」「愛情の瞬間」 「埋もれた青春」のフランスの人気スター、ダニエル・ジェラン、「ホブスソの婿選び」「紫の平原」の イギリスの名女優プレンダ・デ・バンジーが顔を合わせていることも、大きな興味である。 原作はチャールズ・ベネットとD・B・ウィンダム=ルイス。 脚色は「泥棒成金」「ハリーの災難」「裏窓」などのヒッチコック映画でおなじみのジョン・マイケル・ヘイスと アンガス・マクフェイル、撮影監督は「泥棒成金」「ハリーの災難」「裏窓」の名手ロバート・バークスと 例によってヒッチコック好みの一流スタっフが腕をふるつている。 いよいよ円熟の境地にはいった巨匠ヒッチコックが息もつかせぬスリルとスピードをもりあげた 色彩ビスタビジョンの名作である。 | <物語>
アメリカの医者ベン・マッケナ博士はジョー夫人と7才になる男の子ハンクをつれヨーロッパにわたり、
パリでひちかれた医学会議に出席した後、第二次世界大戦中に駐屯していたフランス領モロッコへ旅をした。
ジョー夫人はもとブロードウェイのミュージカル・スターで、いまでもよく顔を知られていた。
カサプランカからマラケシュへ行く途中の混みあったバスの中で、マッケナ夫妻がアラビア人の男に つかまって因っているとき、若いフランス青年に救われて、難をのがれた。ルイ・ベルナールという男で、 マッケナ夫妻のことは何でも知っていて、そのくせ、自分のことは何も云わなかった。 ジョーは気持がわるくなって、こころよく思わなかったが、ベンは一向気にとめず、 ベルナールをカクテルにさそった。ベルナールは後でいっしょにアラビア料理店に行くことを条件にして 招待に応じた。 その夜、マッケナ夫妻はホテルの部屋にベルナールを招いて、カクテルをともにした。 数分後、ノックが聞こえて、ジョーがドアアをあけると、一人の男が廊下に立っていた。 ・・・ (119分) |
<CREDITS> Western Electoric Recoding “STORM CLOUD CANTATA” by ARTHUR BENJAMIN and D.B.WYNDHAM-LEWIS Performed by JONDON SYNPHONY ORCHESTRA Conducted by BERNARD HERRMANN COVENT GARDEN CHORUS BARBARA HOWITT,Soloist |
MUSIC SCORED by BERNARD HERRMANN SONG:“WHATEVER WILL BE” “WE'LL LOVE AGAIN” by Jay Livingston and Ray Evans |