泥棒を消せ

<Once a Thief>   (65年)

<スタッフ>
製作
監督
原作・脚色
撮影
美術
音楽

<キャスト>
エディ・ペダク
クリスティーン・ペダク
マイク・ピード
ウォルター・ペダク
サーガタナス

ジャック・バール
ラルフ・ネルソン
ゼキアル・マルコ
ロバート・バークス
ジョージ・W・デイビス
ラロ・シフリン


アラン・ドロン
アン・マーグレット
バン・へフリン
ジャック・バランス
ジョン・ディビス・チャンドラー
 「危険がいっぱい」以来、MGMと5本の契約を結んだアラン・ドロンが、 いよいよハリウッドに乗り込んで主演した話題作で、しかも「ラスベガス万才」のアン・マーグレットをはじめ、 「シェーン」や「5人の札つき娘」などのバン・へフリン、「シェーン」「軽蔑」などのジャック・パランスという、 あくの強い演技スターが共演するとあっては、早くから注目の的となっていた。
 国際都市サンフランシスコを舞台に、百万ドルのプラチナ強盗事件をめぐる、 愛と憎しみと友情の強烈なサスペンス・ドラマは、ゼキアル・マナレコの原作及び脚色で、 「野のユリ」「不時着」「がちょうのおやじ」などの新鋭ラルフ・ネルソンが監督した。
 撮影監督は「マーニー」「鳥」など、ヒッチコック監督お気に入りのロバート・バークスで、 舞台のサンフランシスコ、ノース・ビーチ地区一帯にロケされた。 音楽は「危険がいっぱい」と同じくラロ・シフリンである。
 主な出演者は、主演4人のほかに、「昼下りの決斗」「機関銃を捨てろ」などの ジョン・デービス・チャンドラーはじめ、トニー・ミュサント、スティーブ・ミッチェル、 タミー・ロック(子役)らである。
 製作には、「危険がいっぱい」「さすらいの狼」などのジャック・バール、 監督のラルフ・ネルソンとチームを組んで「野のユリ」を作ったフレッド・エンジェルの3人が協力した。
 <梗概>  サンフランシスコのチャイナタウンで、夜おそく強盗殺人事件が起こった。 襲われたのは、チャーリー・ウィンという支那人の食料品店で、犯人は男の2人組。 つかつか店に入って来ると、いきなりレジスターの金を奪い、応待に出た夫人を射殺して引き上げた。
 「妻を殺したのは、年の頃30前後、黒い髪黒い目、羊皮の上衣を着た背の高い男で、 彼らは古いフォードのA型で逃げた。」
 危く命拾いをした主人の申立てに、ピード警部は心当りがあった。
 片時も忘れることのできない男エディ・ペダク、あいつだ!警部にはピンと来た。
 かれこれ8年前、エディは、仲間とピストル強盗を働いて掴まった。 ピードには、その時受けた弾きずが今も恨みの種で、確かな証拠はなかったが、 エディが負わせたものだと、固く信じていた。
 その時彼の腹から摘出きれた弾と、こんどウィン夫人が射たれた弾とが、 同一のピストルから発射されたものと鑑定されるや、ピードは、エディを、 働き先の貴金属商オヘアの店から、有無を云わせず、警察へ引き立てた。
 さっそく面通しが行われたが、ウィンが、エディを「犯人に非ず」と証言したので、 ピードも、不承不承、彼を釈放しなければならなかった。・・・  (107分)

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