見知らぬ人でなく<Not as a Stranger> (55年) |
||
<スタッフ> 製作 監督 原作 脚色 撮影 美術 編集 音楽 <キャスト> クリスチナ ルーク アルフレッド ハリエット アーロンズ博士 ランクルマン博士 スナイダー博士 ジョブ コスグローブ オレイ ブルンデージ ブルーニ |
スタンリー・クレイマー スタンリー・クレイマー モートン・トンプソン エドナ・アンハルト エドワード・アンハルト フランツ・プラナー ハワード・リッチモンド フレデリック・ナッドソン ジョージ・アンセイル オリビア・デ・ハビランド ロバート・ミッチャム フランク・シナトラ グロリア・グレアム ブロデリック・クロフォード チャールズ・ビックフォード マイロン・マコーミック ロン・チェイニー ジェシー・ホワイト ハリー・モーガン リー・マービン バージニア・クリスティーン |
「チャンピオン」を発表以来、ハリウッドに於ける最も有能な製作者の一人に数えられた
スタンリイ・クレイマーは、「真昼の決闘」以後コロンビアと提携製作を続けていたが、
「ケイン号の叛乱」の後、再びユナイテッド・アーチスツのために製作監督に当った大作である。
原作ほ、医者の世界を主題としたモートン・サムプスンのベストセラー小説で、これを「白昼の脱獄」 「暗黒の恐怖」「結婚式のメンバア」(未輸入作品)などの脚本を看き、「暗黒の恐怖」では1950年度の アカデミイ書卸原作賞を得たエドナとエドワードのアンハルト夫事が共同紺色している。 撮影は「ローマの休日」「ケイン号の叛乱」「指紋なき男」のフランツ・プラナーで、音楽作曲は、 「平原児」のジォージ・アンシール、指揮は「アロウヘッド」のボウル・ゾウテル、 主題歌詞は「失われた少年」のジェームス・ヴァン・ヒュウゼンとバデイ・ケイのコンビが作ったものである。 主演には、「女相続人」「わが従妹レエチェル」(未輸入)など以来暫く映画を遠ざかり、 ブロードウェイで「ロメオとジュリエット」の舞台に立ったり、カナダへ巡業したりした後、 最近はフランスの雑誌「パリーマッチ」誌の寄稿者でエール・ガラン氏と結婚したオリヴィア・デ・ハヴィランドが、 その褐色の髪を金髪に染めかえて久しぶりの熱演を示して早くもアカデイミ演技賞の下馬評にのっているほか、 「GIジョーJの主役で売出し、最近は「零号作戦」「白人のまじない師」「猟人の夜」 (チャールス・ロートン第一回監督作品=未輸入)などで活躍のロバート・ミッチャム、 「地上より永遠に」から演技スターとして認められ「三人の狙撃者」の兇悪なギャングスターを演じた フランク・シナトラと、変った顔ぶれである。 その他には、「綱渡りの男」「復讐は俺に任せろ」「魔天楼の影」で個性的な演技を見せ、 「悪人と美女」で1952年度のアカデミイ助演女優賞を得ているグロリア・グレハム、 1949年に「すべて王の家来」(未輸入)で主演男優賞を獲得し、「夜の人々」その他の映画に出演している ブローデリック・クロフォード、「スタア誕生」のチャー |
ルス・ビックフォード、「廿日鼠と人間」のロン・チャニイ、
「女性よ永遠にのジョセ・ホワイト、「日本人の勲章」のリー・マアヴィン、「炎と剣」の
ジョン・デアクスなどの人々が助演している。 <物語> ルーク・マアシェは子供の頃から医者という仕事に強烈な憧れを持って 育った。慈愛深く賢明な母の計いで医学の道へ進むことが出来たが、その母が死んだ後は、 のんだくれの父のため、母がルークのために貯蓄していた学資が支払えず、退学処分をうけそうになった。 ルークは彼に目をかけていてくれるアーロンス博士に苦境を訴え、75ドルの金を借りた。 とにかくそれで一応処分を延期して貰うようにと博士はいうのだった。 そんなとき、 彼はレタアリング博士の手術を見学出来るようにとり計らってくれたスエーデン系の看護婦 グリスチナ・ヘドヴィグッソンと親しくなり、彼女の家へ招待された。 彼女は友達のブルニとその夫オレイの家に下宿していたが、そこでスエーデソ料理を御馳走しよう というのだった。ルークは親友のアルフレッド・ブーンと一緒に出かけて行ったが、 その時プルニたちの口から、クリスチナが可成りの貯金を持っていることを聞いた。 ルークはクリスチナに好意は持っていたが、むしろ彼女の貯金のために積極的に彼女に近づき、 幾らか年上の彼女に結婚を申込んだ。ルークは自分の医業の達成のためには、どんなことでもするつもりであった。 純情なクリスチナは、最初はためらいながらも、ルークの愛情を疑わず結婚を承諾した。 アルフレッドとブルニ夫妻が立ち合ってささやかな結婚式があげられルークとクリスチナは クリスチナが用意したこじんまりと美しいアパートに新家庭を営み、ルークはインターンとしての 学業に専念し、クリスチナは相変わらず看護婦として働いていた。 勿論、学費の件はクリスチナの愛情によって難なく解決したのであった。そうしたルークの 生き方を危惧の念を持って見まもるアルフレッドだった。 ・・(135分) |