レッドライン7000<Red Line 7000> (65年) |
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<スタッフ> 製作・監督 原案 脚本 撮影 美術 音楽 編集 <キャスト> ガブリエル・クイノー ジュリー マイク・マーシュ リンディ・ボナバルト |
ハワード・ホークス ハワード・ホークス ジョージ・カーゴ ミルトン・クラスナー ハル・ペリーラ アーサー・ロナガン こネルスン・リドル ステエアート・ギルモア ビル・プレイム マリアンナ・ヒル ローラ・ディボン ジェーイムス・カーン シャーリン・ホルト |
「ハタリ!」「リオ・プラボー」など、スカッと胸のすく映画をとくいとしているハワード・ホークスが、
スピードとスリルの象徴オートレースと取り組んだデラックス娯楽編作品。ホークスみずから
製作、監督にあたり、永年の腹案であったストーリー編をジョージ・カーゴに脚色させ、
撮影監督には「愛の泉」でアカデミー色彩撮影賞(1954年)を獲得したミルトン・クラスナーがえらばれた。
主要な配役を新人ばかりでかためていることも大きな魅力の一つ。 ジェーン・ラッセル、モンゴメリー・クリフト、リタ・ヘイワース、キヤロル・ロンバート、 ジョージ・ラフト、ローレン・バコール、ジョーン・、コリンズ、パット・オブライエンを世に送り出して、 スターづくりの名人といわれているホークスがえらんだ新人群から、未来の大スターが何人生まれるかに 大きな興味が抱かれる。 オート・レースの場面では、アレン・ヒース等のアメリカきっての名選手が特別出演、 ダーリントン、アスコット、リバーサイド、シャーロット、ディトナ・ビーチのトラックを舞台に 時速220キロというスリリングなレースをくりひろげる。アメリカの代表的レース・カーといわれている ディトナ・コブラ・クーペとニュー・フォード・GT350・ムスタングが見られるのもオート・フアンが見のがせないことであろう。 フレッシュな青春映画のスタイルなので、ミュージカル・ナンバーも ノベルティー・ナンバー「ワイルド・キャット・ジョーンズ」(キヤロル・コナーズ作詩)がある。 なお、ジェリー・ルイスがゲストとして出演しているのもお楽しみの一つ。 <梗概> レース・ドライバーのジム・ルーミスはディトナのレースで事故を起し即死した。ジムの同僚のドライバ、 マイク・マーシュとやとい主のパット・カザリアンが葬 |
式の後モテルに帰ると、
ジムの部屋に1人の女が泥酔してねていた。ジムと結婚するためカリフォルニアからやってきた
婚約者のホリー・マクグレガーで、前にも婚約していたドライバーの恋人を事故で失っていたので、
ジムの死をまるで自分の責任のように感じ、悩んでいたのだった。
数日後、ダーリントンのレース場のドライバーだったと自称する若くてドライなドライバ、 ネッド・アーブが、ジムの後釜にやとってくれといってカザリアンの前に姿をあらわした。 カザリアンは最初あまり乗り気でなかったが腕を試して見た結果、彼を見直し、採用することにした。 ネッドはカザリアンの期待に応えて、シャーロットのレースでカザリアンのエース・ドライバ、 マイクに次いで2位に入賞した。 このネッドには、カザリアンの妹ジュリーをはじめて会った日に、デイトに引っばり出すような 向う見ずなところがあったが、純情なジュリーはそんな彼にしだいにひかれ、ある夜、感情のおもむくまま、 彼と夜をともにしてしまった。 一方、ジムの死のショックからようやく立ち直ったホリーは、ジムが彼女のために残した生命保険金をもとでに、 リンディという女性の経営するカフェの共同経営者におさまった。このカフェもドライバーたちのたまり場だった。 その彼女もある日、偶然カザリアンに招かれてパリからやってきたドライバーのダン・マコールと知り合った。 ダンは一目でホリーにひかれ、フランスから一緒についてきたガブリエルというガールフレンドがありながら、 彼女と手を切って、ホリーに求婚するほどの熱心さだった。 しかし、ジムに死なれて頑なになったホリーは、ダンの愛を受けいれようとしなかった。 ・・・ (110分) |