旅券八二四一の女<International Police> (56年) |
||
<スタッフ> 総指揮 製作 監督 脚本 撮影 美術 音楽 編集 <キャスト> チャールス・スタージス ジナ・ブローガー フランク・マクナリイ ブレックナー |
アーヴィング・アレン アルバート・R・ブロッコリ フィル・C・サミュエル ジョン・ギリング ジョン・バクストン テッド・ムーア パール・シェリフ リチャード・ベネット リチャード・ベスト ヴィクター・マチュア アニタ・エクバーグ トレヴァ・ハワード アンドレ・モレル |
世界を股にかけて暗躍する麻薬密輸団を撲滅するため、魅惑的な首領の情婦を追って各国を飛び廻る
連邦警察の男の活躍を描いたアクション・ドラマ。
本映画でヴィクター・マチュアが扮する米国の警察官チャールス・スタージスが 欧州へ飛んだ犯人の手懸りを掴む為にロンドンにある国際刑事警察に協力を求める所がある。 同組織は実在するもので幾多の国際的犯罪を追って、今や火花を散らし活発に活躍しているが、 このように大きく映画に扱われたということは注目に価する。 画面を縫って流れるリチャード・ベネットの音楽は、スリルに満ちたストーリーによくマッチし、 酒場・追跡・群集・夜等々に非凡な才能を示している。 「蜘蛛の巣」のジョン・パクストンのオリジナル・シナリオを「オドンゴ」のジョン・ギリングが監督した作品。 撮影は「オドンゴ」のテッド・ムーア、音楽はリチャード・ベネットがそれぞれ担当している。 主演は「熱砂の舞」のヴィクター・マチュアとアニタ・エクバーグが再び顔を合わせ、 これに「生き残った二人」のトレヴァ・ハワードが加っている。 <梗概> アメリカではいまだに麻薬中毒者があとを絶たない。そうした人たちを根絶するためには、 麻薬密輸団を撲滅しなければならぬ。連邦警察は必死の努力を | 続けてきたが、
マクナリイという男の手で大量の麻薬が密輸されていることがわかったものの、
マクナリイの正体は皆目、つかめなかつた。
連邦警察の麻薬局員チャールス・スタージスの妹が、麻薬中毒者にばけて、 ようやくマクナリイだと思われる男をつきとめ、警察に急報したが、 電話しているところにマクナリイにふみこまれ殺害された。 スタージスは、麻薬にとりつかれた人間の屑を取締る仕事に嫌気がさしてはいたが、 マクナリイを首領とする麻薬密輸団をつきとめるため、欧州へ飛んだ。 ロンドンに着いたスタージスは、国際警察と緊密な連絡をとって調査にかかった。 サルコという男があやしいとにらんだ国際警察では、サルコの家を急襲したが、 家はもぬけのからで、血痕が残されているだけだった。というのは、その直前、 マクナリイの情婦ジナが金を持ってこの家に訪れてきたのであるが、 サルコに激しく言い寄られたので、ジナが自分の身を守るため拳銃を放ったのだ。 そしてその死体がいずこかに持ち去られたあとに警察の一行がかけつけてきたのである。 部屋に残された指紋によって、ジナが重大な鍵を握つているものとみて、警察では ジナの行方を探すことにした。調査の結果 彼女はアテネ発行の旅券八二四一を持っていることがわかった。 ・・・ (95分) |