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潮風のいたずら＜The Little Hut＞ （57年） |
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＜スタッフ＞ 製作 監督 原作 脚色 撮影 美術 音楽 編集 ＜キャスト＞ スーザン フィリップ卿 ヘンリイ マリオ |
F・ヒュー・ハーバート マーク・ロブスン アンドレ・ルッサン F・ヒュー・ハーバート F・A・ヤング エリオット・スコット ロバート・ファーノン アーネスト・ウォルター エヴァ・ガードナー スチュアート・グレンジャー ディヴィッド・ニーヴェン ワルター・キアリ |
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２人の男と1人の女性が無人の孤島へ漂着した。婦人は美人で、男は彼女の夫と彼女の親友、
さあ救いの来ない孤島ではやがてどうなる？。近代人の仮面が剥がれて、原始的な本能むき出しの
行動が展開するか？、この映画はそういうステュエーションの下に展開する。
然し社交界の紳士、淑女は、依然紳士淑女なのである。孤島では孤島なりの社交界が誕生する。 併し、難破したヨットから拾い上げた1足の靴を共同で所有し、使用するように女性もまた平等にと云いだすに 及んで、忽ち社交界のルールは一大危機に陥る。 この風流譚はアンドレ・ルッサンの原作で各地で上演、成功したものである。パリでは2年、ロンドンでは 約3年の間上演されたが、連日爆笑の渦を捲き起こした。 主演は「ボワニー分岐点」の美女エヴァ・ガードナー、夫を「ボワニー分岐点」のコムビ、 スチュアート・グレンジャー、彼の親友を「八十日間世界一周」の名コメディアン、ディヴィッド・ニーヴェンである。 その他「女優ナナ」のイタリア俳優ワルター・キアリ、「クッォヴァデス」の英国の性格俳優フインレイ・カリイ等が 出演して、軽妙洒脱な風流合戦を展開する。 この映画でエヴァ・ガードナーの衣装をフランスの世界的ディザイナー、クリスチャン・デオールが 担当していることも特に注目される。 | <物語>
フィリップ・アシュロウ卿はイギリス政府の高官である。実際過去6年というものは政務全く多忙で、
海外出張の連続だった。フィリップ卿夫人スーザンは夫君不在勝ちの無聊にかこつけて、自然、
嘗ての夫君の恋敵ヘンリイの親切に負けて、親交を交えるようになってきた。
然し、ヘンリイとフィリップは相変わらず仲がよい。実はフィリップにしてみれば留守中は 親友のヘンリイが、スーザンの良き友になってくれるので、結局3人仲良く、各々自分のことに打ち込むことが できるのである。実は3人3人仲良くならぬ、2人仲良くの方がいいんだが。 この危ない好都合が果たして3人の身の上にとんでもない事件を見舞わせた。 ある時、フィリップ卿が例の長期の出張から帰って来た。スーザンは早速ヘンリイと共に 楽しい夕食を過ごした。スーザンは久しぶりにフィリップが帰って来たので嬉しくて耐らない。 然し、フィリップは別段何の感激もみせない。それがスーザンにとって不満なのだ。その夜も、スーザンは 留守中の報告も兼ねて、一日海で遊んだ時の16ミリを映写してみせた。ヘンリイが現れる。やがてスーザンが 近寄る。もつれ合って海の中へ転がり込んだ。ヘンリイは渋い顔になる。然し、フィリップはまるで人のこと の様に笑いこけた。・・・ (92分) |