野獣部隊

<Five Gates to Hell>   (59年)

<スタッフ>
製作・監督・脚色
撮影
美術

編集
音楽

<キャスト>
チェン・パモック
グン・サ
医師ジョン・リクター
医師ジャック・ミネル
アシナ
ジョーイ
グレタ
チオコ

ジェイムス・クラベル
サム・リービット
ライル・R・ホイーラー
ジョン・マンスブリッジ
ハリー・ガースタッド
ポール・ダン・ラップ


ネビル・ブランド
ベンソン・フォン
ケン・スコット
ジョン・モーレー
ドロレス・マイケルズ
パトリシア・オウェンズ
ジェリー・ケイラー
ノブ・マッカーシー
 50年にべトナムで内乱が起ったとき、ゲリラ隊に捕えられた2人の医師と10人の看護婦と 1人の尼僧の死物ぐるいの脱出行を描く悽惨な物語で、新鋭ジェイムス・クラベルが脚本を書き、 自ら製作、監督した。
 クラベルはイギリス出身でMGMの「ソロモンの宝庫」の脚本を書いた人。 フォックスでは THE FLAY (蝿男)の脚本を書いて大いに認められ、素人から一躍映画製作者になった。 彼は今次の大戦中、マラヤで日本軍の捕虜となり、帰国後土建業に関係していたが、 映画人を志し、映画やテレビの脚本を書いていた。
 音楽は「拳銃稼業」「死刑五分前」のポール・ダン・ラップで、「戦塵」のサム・リービットが撮影した。
 主演者は「第七捕虜収容所」「大襲撃」のネビル・ブランド、「気まぐれバス」「再会」の ドロレス・マイケルズ、「日のあたる島」「フォードブロックの決闘」「サヨナラ」のパトリシア・オウェーンズで、 「無頼の群」のケン・スコット、中国出身のベンソン・フォン、日本のモデル出身でGIと結婚した ノブ・マッカーシー、ベルギー出身のジェリー・ゲイラーその他が助演している。

 <梗概>  1950年、ベトナムに内乱が起っていたとき、ジャングル内に設営されていたテント張りの赤十字病院が ゲリラ隊に襲われる。病院の職員は奉仕団体によって組織されたもので、各国人の寄り合い世帯だった。
 チェン・パモックを頭とするゲリラ隊は殺害と暴虐の限
りをつくしたあげく2人の医師と7人の 看護婦と、尼僧マリアを捕虜にしてある砦へ連れて行く。
 医師の一人ジョン・リクターはアメリカ人、 もう一人の医師ジャック・ミネルはフランス人である。 看護婦アシナはアメリカ人、ジョーイはイギリス人、グレタはドイツ人、チオコは日本人、 イベットとスゼットはフランス人でミン・チャは安南人であった。
 砦にはパモックの祖父、ナム・ソンがいた。この地方の軍長をしていたナム・ソンは 死病にとりつかれて床についていた。パモックは早速二人の医師に祖父ナム・ソンの命を救えを命令する。
 医師リクターと看護婦アシナは互に愛し合っているがリクターには本国に残した妻があるし、 仕事に一身を捧げているので、2人の結びつきは到底望めない。
 女に餓えた野獣のようなゲリラ隊の中に7人の女がいてはいざこざが起るのは当然である。 ある日、パモックの片腕グン・サが看護婦に身をやつした尼僧マリアに手出しをしようとした部下を 射殺する。そのグン・サが安南娘のミン・チャに食指を動かす。ミン・チャはやがてパモックの警告にもかかわらず 砦から逃げようとして発見され射殺される。パモックは最初からアシナに目をつけ、 彼女を夕食に招いて口説こうとしたが、彼女につっぱねられる。人妻であるジョーイはアシナに、 パモックに逆らって殺されるより彼の意に従って生きのびた方が得策であると忠告する。 ・・・  (98分)

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