ボー・ジェスト<Beau Geste> (66年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作 脚本 撮影 音楽 編集 <キャスト> タジノー ボー・ジェスト ジョン(ボーの弟) ドリュース中尉 フーシェ ホルディーニ |
ウォルター・セルツァー ダグラス・ヘイズ P・C・レン(同名の小説) ダグラス・ヘイズ パッド・サッカリー ジョセフ・ガーシェンソン ラッセル・シェンガース テリー・サバラス ガイ・ストックウェル ダグ・マックルーア レスリー・ニールセン ロバート・ウォルダース デビッド・モーロー |
1926年に初めて映画化されて以来、今回が3度目の映画化である。
灼熱のアフリカ砂漠を舞台に、どう猛な土民軍をむかえ撃つフランス外人部隊の凄絶な死闘や、 人間愛を描いたパーシバル・クリストファー・レンの小説「ボー・ジェスト」をTV出身の俊英 ダグラス・ヘイズが脚色し、自ら監督にも当っている。 ヘイズは特にアクション場面に重点をおき、ルロイ・ジョンソンをはじめ、 ハリウッドの一流スタントマン10人や、フランス外人部隊にいた元隊員25人を特別出演させ、 迫力のあるスペクタクル・シーンを展開している。 ロナルド・コールマン、ゲイリー・クーパーの演じた主人公ボーの三代目には 「大将軍」「目かくし」でこのところ急激に台頭してきた若手演技派のガイ・ストックウェルが扮し、 先輩にはじない好演を見せる他、「シェナンドー河」のダグ・マックルーア、 「パルジ大作戟」のテリー・サバラス、「ハーロー」のレスリー・ニールセン、 「脱走特急」のロバート・ウォルダース、それにガイ・ストックウェルの舞台時代の親友デビッド・モーロー、 脚本家兼俳優のレオ・ゴードンなどが出演している。 ロケはアリゾナ州のユマに近い砂漠地帯とカリフォルニア州インディオのけわしい断崖で行なわれ、 バッド・サッカリーのカラー・カメラが変化の激しい砂漠の表情を見事なカメラ・ワークで掴えているのも見逃がせない。 主題曲「ボージエスト・マーチ」はハル・ホッパーの作曲で、彼はこの映画で外人部隊の兵士役を演じている多才なタレントである。 | <梗概>
1906年の北アフリカ。灼熱のサハラ砂漠の真只中に孤立するジンダーヌーフ砦が、
凶悪な土民ツアレグ族の包囲攻撃をうけて全滅の危機に陥った。情報により、ボージョレー少佐の率いる
フランス外人部隊の一隊が直ちに救援におもむいた。ところが救援隊が砦に近づくと、
火災の煙の上っている砦の城壁の上から、銃弾が一発とんで来ただけで、あとは死のような静寂にもどった。
斥候兵が城壁をよじ登ってみると、そこには死体となった守備兵たちが配置についたままならんでいて、
ただ1人、瀕死の負傷兵が城門のところに倒れているだけだった。その負傷兵の回想により、
ジンダーヌーフ砦の謎が解けてゆく。
シディ・ベル・アベの外人部隊の営庭では、整列した兵士を前にして、特務曹長のダジノーが口をきわめて 罵りわめいていた。それはこの残忍なサディストのダジノーあてに、彼を惨殺すると脅迫状が来たからだった。 惨死の恐怖におびえた彼は、苛酷な方法で、その無名の脅迫状を書いた者を調べにかかる。 彼は疑いをかけられた数人の不運な隊員の中でも、特にボーという兵士が、最も残虐な取り扱いをうけた。 ボーはもともと教養あるイギリス紳士だったが、愛する女性が不幸に陥るのを救うために、 彼女の夫が犯した罪を着て外人部隊に加わった男だった。 彼らの中隊長ド・リュース中尉は、ダジノーのような勇猛な軍人になりきれない自分に自己嫌悪を感じ、 とかく酒浸りになりがちだったが、ある晩ボーを呼んで、ダジノーが兵士を憎むのは、昔部下の・・・ (104分) |