ラプソディー<Rhapsody> (54年) |
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<スタッフ> 製作 監督 脚色 音楽監督・指揮 <キャスト> ルイズ・デュラン ポール・ブロンテ ジェイムス・ゲスト ニコラス・デュラン シューマン教授 |
ローレンス・ワインカーテン チャールス・ヴィダー フェイ・カニン マイケル・カニン ジョニー・グリーン エリザベス・テイラア ヴィットリオ・ガスマン ジョン・エリックスン ルイス・キャルハーン マイケル・チェホフ |
エリザベス・テイラアが「巨像の道」に次いで主演した1954年度の最新作で、
「にがい米」「君知るや南の国」のヴィットリオ・ガスマンや、フレッド・ジンネマン監督の
「テレサ」で映画デビュウした新人ジョン・エリックスンが共演する恋のロマンスである。
原作は、ヘンリイ・ハンデル・リチャードソンの小説「モウリス・ゲスト」だが、 男の愛情の全てを求めて彼の芸術と対決する情熱の女主人公はエリザベス・テイラアのうってつけで、 最初パラマウント社が映画化を企画したときから彼女に白羽の矢を立てていたが、彼女が ヴィヴィアン・リーに代って「巨像の道」に出演することになり、その間MGMが映画化権を 譲り受けて撮り上げたのがこの作品である。 ヴィットリオ・ガスマンのヴァイオリニスト、ジョン・エリックスンのピアニストは、 芸術家の二つのタイプを描いて公演である。 監督は「楽聖ショパン」「アンデルセン物語」等のチャー |
ルス・ヴィダー、彼もパ社の
企画のときから決まっていたもので、このラヴ・ロマンスを音楽的雰囲気に満ちた堂々たる対策にしている。
「女性bP」でアカデミー・オリジナル脚本賞を受けたマイケル・カニンがフェイ夫人とともに 脚色に当り、ルース、オーガスタスのゴーツ夫妻が潤色を担当した。 <物語> ルイスは南仏リヴィの別荘と寛容な父親デュラン氏にさようならを告げてアルプスを越えた。 恋人のポールも一緒だった。行先はスイスのチュウリッヒ、そこには有名な音楽学校があって、 華やかな未来を夢見る青年男女が世界各国から集まっていた。ポールもその一人だった。 最後の年の学費を稼ぐため、この夏中南仏のあるカジノのオーケストラで ヴァイオリンを弾いているうちルイスと知り合った。そして彼女は忽ち彼に夢中になった。 ・・・(115分) |
主な曲目 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調第2楽章より(タイトル・バック音楽) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調第1楽章より(ルイズとポールがチューリッヒに向かう車の中のラジオ) サラサーテ:チゴイネルワイゼン(カフェーでポールのヴァイオリンと学生たちの演奏) パガニーニ:綺想曲作品 ショパン:「バラード」ト短調第1番(シューマン教授の部屋でジェイムスが弾くピアノ) リスト:「愛の夢」第3番変イ長調 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調(ポールとシューマン教授の二重奏) パガニーニ:綺想曲作品16 リスト:「忘れられた円舞曲」 |
シュトラウス:ブルー・ダニューブ・ワルツ モーツァルト:交響曲第40番ト短調 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調第1、第3楽章より(ポールのコンサート場面) サンサーンス:序奏とロンドのカプリチオーソ(ルイズがラジオでポールの演奏を聞く) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調第3楽章より(ポールの演奏旅行モンタージュ場面) ウエーバー:常動曲、ショパン:黒鍵練習曲、スクリアビン:練習曲変ニ長調作品8、12番(ジェイムスのピアノ練習場面) ドビュッシー:レントより遅く シューマン:「謝肉祭」ダビット同盟の行進より(シューマン教授の前でジェイムスが弾く) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番第2、第3楽章より(ジェイムスのオーケストラとの練習場面) |