オクラホマ!<Oklahoma !> (55年) |
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「回転木馬」「王様と私」に続くロジャース=ハマースタインによるミュージカルの映画化第1回作。
70ミリ幅フィルムのトッド・AO方式を初めて採用した 作品でもある。
ブロードウェイのシアター・ギルドで長期連続公演されたものから ソニア・レヴィーンとウィリアム・ルドウィグが共同で脚本執筆、 「地上より永遠に」のフレッド・ジンネマンが監督の第1回のミュージカル作品でもある。 ロバート・サーティースが撮影を担当している。 舞踊監督はC・B・デミルの姪アグネス・デミル女史、編曲はロバート・ラッセル・ベネット、 音楽指揮と監督はジェイ・ブラックトン、背景音楽はアドルフ・ドイッチェが各々担当する。 出演は「回転木馬」のゴードン・マックレー=シャーリー・ジョーンズのコンビに加えて 「見知らぬ人でなく」のグロリア・グレアム、「二人でお茶を」のジーン・ネルソン、 「攻撃」のエディ・アルバート、「勝利の園」のシャーロット・グリーンウッド、 「地獄の翼」のロッド・スタイガー、「ママは大学一年生」のバーバラ・ローレンスなど。 1955年アカデミー・ミュージカル映画音楽賞と録音賞を受賞した。 <物語> オクラホマがまだ正式の州として認められていなかった1907年の頃。開拓地の人々は豊穣な 土地で明日への希望も明るくのびのび暮していた。 カーリイの歌う象の目程も高い玉蜀黍≠フ歌声が今日も風にそよぐ玉蜀黍の穂先を渡って 遠くへ消えて行く・・・。カーリイが上気嫌なのも道理、今夜の村祭に |
恋人のローリイを誘う胸算段であったから。
処がいざローリイに今夜のデイトを申しこむとあっさり 断られてしまった。祭の当日にな るまで誘いの言葉一つかけなかったのがお気に召さなかったらしい。カーリイはがっかりしたもの の何とかローリイの気嫌をなおそうと彼女の気をそそるように飾りのついた四輪馬車≠歌い出 した。 拗ねてはみてももとより憎かろう筈のないカーリイの美声に思わず惚れ惚れ聞き入りながら ローリイは四輪馬車で暫し夢の園をさまよう心地――。 然し歌が終るとそこは娘心、余り早く気嫌を直しては自尊心に傷がつくと許りカーリイにも う一度肘鉄を喰わし、彼へのあてこすりに少しも好きでない雇人のジャドと一緒にお祭に出掛ける 約束をしてしまった。 間もなく村祭に出掛ける娘達が賑やかにやって来た。娘達に散々もてるカーリイを見てローリイは気が気でなくなった。 然しそこは意地張りの彼女、ツンとそっばを向いて痩せ俄慢を続けた。 勿論ローリイの見えすいた虚勢を見破れぬカーリイではなくもう一度詫を入れて誘って見た。 飛びつきたい位嬉しいローリイ、ぐつとこらえたものの「ジャドに今更断われないわ」とちょっぴり本音を洩らしてしまった。 それなら俺が断って来てやると勢込んでカーリイはジャドの小屋に行き 「ジャドが居なければ此の世はどんなに楽しかろう」と歌いまくった。 これではジャドが怒らぬ筈はなく危ふく衝突する処だったが淑女の前ということでどうにかおさまった。 ・・・ (143分) |
MUSICAL PROGRAM : |
ミュージカル「オクラホマ!」は、オスカー・ハマースタイン二世とリチャード・ロジャースのコンビ結成の第1作。 |