パリの恋人<Funny Face> (57年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作 撮影 美術 編集 <キャスト> ジョー ディック・エヴリー マギー・プレスコット エミール・フロストル教授 ボール・デュヴァル |
ロジャー・イーデンス スタンリー・ド−ネン レオナード・ガーシィ レイ・ジューン ハル・べリーラ ジョージ・W・デーヴィス フランク・プラクト オードリー・ヘップバーン フレッド・アステア ケイ・トムスン ミシュール・オークレール ロバート・フレミング |
「ローマの休日」「麗わしのサブリナLで一躍大スターの地位を獲得したオ
ードリー・ヘップバーンが「戦争と平和」につづいて主演した野心的大作。
ヘップバーン最初のミュージカル映画ということも期待の一つであるが、
いままでのミュージカル映画とはまったく趣きの変ったつくり方で、ヘッ
プバーンの扮する知性と新鮮さとエレガントをかねそなえたファッション
・モデルを中心にニューヨークとパリを舞台にした華麗な場面が次から次
へとくりひろげられる。
製作は作曲家として知られているロジャー・イーデンス、監督は「踊る 大紐育」「略奪された七人の花嫁」などのミュージカル映画の名作をつく ったスタンリー・ドーネン、撮影監書は「君知るや南の国」「黒いキツネ」 の名手レイ・ジューン、雑誌「ハーバース・バザー」の名カメラマンとし て名のたかいリチャード・エイヴドンをとくに色彩顧問に迎えていること が注目に値する。 オードリー・ヘップバーンの相手役は「バンド・ワゴン」「足ながおじ さん」のフレッド・アステア。ヘップバーンとアステアという組合せの妙 が大さな興味の一つであることは云うまでもない。 そのほかの出演者はテ レビやナイトクラブのスター、ケイ・トムスン、「情婦マノン」愛は惜 しみなく」のフランスのスター、ミシェール・オークレール、イギリスの スター、ロバート・フレミングなど、異色の顔ぶれをあつめている。 曲ほぜんぶで10曲、そのうちの6曲かジョージ・ガーシュウインの作品 で、あとはプロデューサーのイーデンスか作曲している。 | <物語>
ニューヨークのファッション雑誌「クォリティ・マガジン」の主筆マ
ギー・プレスコット女史(ケイ・トムスン)は雑誌がモットーとしている
スマートさと知性と独創美を代表するモデルを探し出して、「ミス・クォ
リティ」と名づけ、大いに雑誌を宜伝しようと計画した。モデルが見つか
ったら、パリの世界的デザイナー、ポール・デュヴァル(ロバート・フレ
ミング)に衣衣装をつくらせて、ファツション・ショーを開き、その写真を独
占、ファツション界の話題にしようというのだった。「ミス・クォリティ」
が有名になれば、雑誌の名も売れるという作戦だった。
「ミス・クォリティ」のモデルを探す役目を仰せつかったのは、有名な ファツション・カメラのディック・エヴリー(フレッド・アステア)だっ た。エヴリーは多ぜいのモデルを試してみたが、美と知性をかねそなえた 女性はなかなかいなかつた。ファッションに関心を持たないインテリ女 性をひきつけるモデルというのだから、はじめから難しい註文だった。 世界で一ばん美しいモデルと云われているマリオン(ドヴィマ) も、「お星のこぴと」という漫画を愛読していることがメイキアップに現れて落第すると いう始末だった。 困ったエヴリーはマリオンに知的の背景をあたえて写真をとってみようと考えついた。 場所はグリニッジ・ヴィレッジの古事屋がえらばれた。店番の娘が断わろうとするのも聞か ずに、エヴリーとマギーは本棚をひっかきまわして、さまざまのポーズのマリオンの写真 をとった。店番の娘はジョー・ストックトン(オードり−・ヘップバーン)といって、バ リのフロストル教授が主宰する「共感主義」の哲学を信奉するインテリ娘だった。 ・・・ (103分) |
MUSICAL NUMBER Funny face Swonderful How Long This Been Going On He Loves and She Loves Let's Kiss and Make Up Clap yo' Hands (作詞)アイラ・ガーシュイン (作曲)ジョージ・ガーシュイン |
On How To Be Lovely |