フラワー・ドラム・ソング<Flower Drum Song> (61年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作 脚本 撮影 作詞 作曲 音楽監督・指揮 <キャスト> リンダ・ロウ ワン・ター メイ・リー マダム・リアン ワン・チー・ヤン サミイ・フォン ヘレン・チャオ サン |
ロス・ハンター ヘンリー・コスター C・Y・リー ジョセフ・フィールズ ラッセル・メティ オスカー・ハマースタイン二世 リチャード・ロジャース アルフレッド・ニューマン ナンシー・クワン ジェームス 繁田 ミヨシ 梅木 ファニタ・ホール ベンソン・フォン ジャック・スー レイコ 佐藤 パトリック・アディアーテ |
ロジャース=ハマーステインの傑作ミュージカルプレイとして、ブロードウェイの舞台で好評を博した
フラワー・ドラム・ソングを映画化した作品である。
C・Y・リー原作の同名の小説を故ハマーステインが舞台用に脚色し、更にジョセフ・フィールズが ハマーステインと協力して映画向きにアダプトしている。 ブロードウェイで初演当時、内容が東洋色豊かなミュージカルとして非常に注目され、主演のミヨシ・梅木や バッ下・鈴木がセンセーショナルな脚光をあびたのは御存知の通りである。 サンフランシスコのチャイナタウンを舞台に、香港からやってきた写真花嫁を通して、アメリカで生活する 中国人の新旧二つの世代を対照的に描いた物語で、「一億の奇跡」をはじめ、ロジャース=ハマーステインの 豪華なヒット・ナムバー11曲が全篇に挿入されている。 出演者は「スージウォンの世界」のナンシー・クワン、「嬉し泣き」のジェームス・繁田、 「サヨナラ」のミヨシ・梅木、「南太平洋」のファニタ・ホール、ナイトクラブの司会者として人気のある ジャック・スー、「白人酋長」のベンソン・フォン、「王様と私」のパトリック・アディアーテ、そして、 この映画で一躍注目されたレイコ・佐藤など。 製作は「裏街」「夜を楽しく」のロス・ハンター、監督を「オーケストラの少女」「いとしの殿方」の ヘンリー・コスターが担当している。 編曲、指導のアルフレッド・ニューマン、撮影のラッセル・メディは共にアカデミー受賞者で、 特にニューマンは8回もオスカーを獲得しているミュージカル映画のベテランである。 31万ドル(約1億1千万円)をかけて、チャイナタウンの中心のグラント街をセットに再現しているが、 出演者だけにかかった費用でもブロードウェイの10倍を要した。 ハーメス・パン(「カン・カン」の振付師)は、このグラント・アベニューを縦横に生かした振付で、 舞台では見られない豪華なダンス・ナムバーにしている。 |
<梗概>
若くて愛らしいメイ・リーと、父親のリー博士は香港の貨物船から、ひそかにサンフランシスコに密入国した。
彼女は写真結婚の花嫁に選ばれ、はるばる香港からやって来たのだ。彼女を選んだのは、
賭博師でチャイナ・タウンのナイト・クラブの経営者サミィ・フォンの母親だった。
無一文で空腹をかかえたメイ・リーと父親は、町で唄を歌って金をかせいだ。 (「一億の奇跡」) 警官が2人をとがめたが、娘の美しさに魅せられて、彼女達をサミイのクラブに案内してくれた。 クラブでは歌手で踊り子のリンダ・ロウのショウが開かれていた。 (「ファン・タン・ファニー」) リンダはサミイの恋人で、サミイの花嫁のメイ・リーがやって来たのを知ると、急に荒れ模様。 メイ・リーを厄介払いしようと考えたサミイは、マダム・リアンに連絡し、 彼女の義兄ワン・チー・ヤンにメイ・リーを譲ろうと申し出た。 チー・ヤンはちょうど長男のワン・ターの嫁を探していたのだ。彼は大の西洋嫌いで、 中国そのままの生活をしていたが、ターとサンの息子達は全くアメリカ化されていた。 義妹のリアンから話を聞いたチー・ヤンは、サミイの申し出を承知した。サンは叔母と父の話を聞いていて吹き出した。 (「他の世代」) サミイがメイ・リーを連れて来ると、チー・ヤンはサラブレットの馬でも見るように入念に彼女を調べた。 メイ・リーが気に入ったチー・ヤンは、すぐにターと結婚きせようとしたが、マダム・リアンの言葉を入れ、 若い2人がアメリカ流に愛し合うように、2週間の期間を与え、メイ・リー父娘を滞在させる。 ターは何も知らなかった。それどころか、彼はリンダに熱をあげ、彼女とデイトを重ねては得意になっていた。 ・・・ (129分) |
MUSICAL PROGRAM : A HUNDRED MILLION MIRACLES FAN TAN FANNY THE OTHER GENERATION I ENJOY BEING A GIRL |
CHOP SUEY GRANT AVENUE LOVE LOOK AWAY SUNDAY DON'T MARRY ME |