キャメロット

<Camelot>    (67年)

<スタッフ>
製作
 監督
脚色・作詞
作曲
音楽総指揮

<キャスト>
アーサー王
グエナビア
ランスロット
  モードレッド
  ペリノア王
  マーリン
  ライオネル卿
 

ジャック・L・ワーナー
ジョシュア・ローガン
アラン・ジェイ・ラーナー
フレデリック・ロウ
アルフレッド・ニューマン


リチャード・ハリス
バネッサ・レードグレーブ
フランコ・ネロ
デビッド・ヘミングス
ライオネル・ジェフリーズ
ローレンス・ネースミス
ゲーリー・マーシャル
 ワーナー・ブラザース/セブン・アーツ映画「キャメロット」は、 アーサー王とグェナビアの王室に捧げられるものである。 これはかれらがイギリス中世伝説として生みだされてからこのかた、 13世紀という歴史のうちでも最も輝かしい大事業といえよう。
 この映画は、ジャック・L・ワーナーが記念碑的作品として企画した。 彼は映画史上はじめての傑作を作るため、主演者、監督をはじめ優秀な才能を卓抜した技術を集めるのに 何ものをも惜しまなかった。じつに直接製作費1,500万ドル(54億円)にものぼる巨費が投入され、 「キャメロット」は永遠の恋、騎士たちが名誉をかける馬上槍試合、至高の理想などがくりひろげられる 華麗にして壮大な感動巨篇となった。
 かずかずのアカデミー賞に輝く前作「マイ・フェア・レディ」とおなじく、 製作には細心の注意が払われ高度の水準がたもたれた。 映画化にあたっても、アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウという天才チームがふたたび起用され、 脚本、作詞、作曲を担当した。
 「キャメロット」はジョン・F・ケネディ最愛のミュージカルとして有名。 次の名せりふはケネディの想い出とともに記憶されているほどである。「のちの世までも語り伝えるように、 かつてつかの間ながらここにキャメロットという平和の楽園が存在したことを」
 「キャメロット」の名は永遠に文明の墓石に刻まれるだろう。そしてアーサー王、グェナビア、 ランスロットの名もまた永遠に全世界の人びとの心に深く刻まれることだろう。
 <梗概>  イギリスののアーサー王は悲しみのうちに戦いの野に立ちつくしていた。 賢者マーリンの助けがいまこそ欲しかった。あの勇者ランスロットと、 不本意な戦いをいどまねばならないはめにまでわが身を追いこんでしまった自分が、 主として人間として、いかに愚かであったか……。
 そのとき、ねじくれた老樹からマーリンが姿を現わし、アーサーに数年前のことを おもいだして見よと言った。アーサー王がまだ若く、王妃となるべき人を不安と期待にうちふるえ、 キャメロツトの森で「今夜は王様なにしてる」を歌いながら待っていたときのことをである。
 おなじころ、グエナビアもまた、見もしらぬ男と政略的に結びつけられることになった、 心そまぬ結婚への嘆きを「乙女の気どらぬ喜び」と歌いながら、キャメロツトへ向かいつつあった。
 しかし、たまたま森のなかではじめて顔を合せた2人に愛が芽ばえた。 アーサー王は、石にささった宝剣エクスカリバーを引きぬいて王座につくまでのいきさつを語って聞かせ、 平和としあわせの地キャメロットのすばらしさを歌った。 心ひかれたグエナビアもアーサーとともに「キャメロツト」を歌った。そして、 この世ならぬ華麗な結婚式があげられた。
 戦えば勝利。アーサー王は他国との争いに敗れることをしらなかった。だがはたして力のみが正義なのだろうか?  こんな疑問がある日アーサー王の胸をかすめた。そして新しい騎士制度を思いたった。 彼はすべての王国のすべての王に、・・・  (179分) 

MUSICAL PROGRAM :

SIMPLE JOYS OF MAIDENHOOD
ST. GENEVIEVE
C'EST MOI HOW TO HANDLE A WOMAN
LUSTY MONTH OF MAY
TAKE ME TO THE FAIR
I LOVED YOU ONCE IN SILENCE
IF EVER I WOULD LEAVE YOU
CAMELOT  

 ラーナー=ロウのコンビは、'43年の「ホワッツ・アップ」から。
 '45年「春待つ日」、そして '47年、映画ではバン・ジョンソンが主演した あの幻想的なミュージカル「ブリガドゥーン」、
続いて「ベンチャーワゴン」とヒット。

 '56年の「マイ・フェア・レディ」のあとは '60年の「キャメロット」でコンビを解消した。

 その後、'73年「ジジ」(モーリス・シュバリエ主演の映画「恋の手ほどき」を舞台化したもの) と'74年に映画「星の王
子さま」で再びコンビを組んだ。

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