バイ バイ バーディー

<Bye Bye Biredie>   (63年)

<スタッフ>
製作
監督
脚本
作詞
音楽
音楽監督・編曲・指揮
撮影


<キャスト>
ローズ・デレオン
アルバート・ピータースン
  キム・マッカフィ
  コンラッド・バーディー
  エド・サリバン
 

フレッド・コールマー
ジョージ・シドニー
アーヴィング・プレッシャー
リー・アダムス
チャールズ・ストラウス
ジョニー・グリーン
ジョセフ・ピロック



ジャネット・リー
ディック・ヴァン・ダイク
アン・マーグレット
ジェシー・ピアスン
本人
 この映画のオリジナルは、同名のミンュージカル・プレイで、1960年3月16日、 フィラデルフィアのシューバート劇場で初演され、ついで同年4月14日、 ニューヨークのマーティン・ペック劇場で上演、いづれも好成績を収めており、 ブロードウェイでは18ケ月余のロング・ランを記録したほどのヒット・ミュージカルである。 今なお大小の劇団が全米各地で上演しているという。
 溢れ出る新しいアメリカの明るさと夢と若さ、それがこの作品の特徴であり、 ロックン・ロールの歌手を皮肉りながらも、ティーンエイジャーの若いエネルギーに 惜しみなく喝采を送っている。本国アメリカで、映画もまた、舞台に勝るほどのヒットを示しているという事実は、 こうした若い人たちへの讃歌が広く共感を呼んだためであろう。
 製作は「悪名高き女」のフレッド・コールマー。監督は「ベベ」のジョージ・シドニー。 映画脚本はアーヴィング・プレッシャー、音楽と作詞はチャールズ・ストラウスと リー・アダムズのチーム。 音楽監督・編曲・指揮は「ウエスト・サイド物語」でアカデミー賞を受けたジョニー・グリーン。 撮影監督は「四時の悪魔」のジョセフ・ビロック。振付はオンナ・ホワイト。
 出演は、「べべ」のジャネッー・リー、ブロードウェイでこの映画の役と同じ役を演じた ディック・ヴァン・ダイク、「ステート・フェア」のアン・マーグレット。 「蛇皮の服を着た男」のモリーン・ステイプルトン、 ブロードウェイならびに他の舞台でこの映画同様バーディーを演じ、また人気歌手でもある ジェシー・ピアスン、そして名司会者として知られるエド・サリヴァンが自身として出演するほか、 550名のティーンエイジャーのダンサーが見事な踊りを披露する。
 この作品に登場するヒット・ナンバーは12曲あるが、そのうち《ワン・ボーイ》と と《ワン・ラスト・キッス》はすでに
日本でも歌われており、 そのほかの《バイ・バイ・バーディー》をはじめとする曲も親しみやすいものばかりである。
 また曲とは別に、誰にでも踊れる新しいステップ バーディー″がこの映画で 紹介されている。

 <梗概>  ティーンエイジャーのアイドルとなっているロックン・ロールの歌手 コンラッド・バーディーが召集されるというニュースが伝えられるや、 当局に対する抗議の声はたちまち大きな波のうねりとなって全米をのみ込んだ。
 熱狂的なファンの悲願や怒りとは別に、いま頭をかかえ込んでいる男が一人いた。 バーディーを見出し、売出した作曲家アルバート・ピータースンである。 彼は、バーディーが出演する映画の主題歌を書いているところだったのだ。もう映画もなければ、 歌もない。もちろん印税だって消え去ってしまった。
 しかも折も折、彼の母親が上京して来るという。彼女は夫を失い、 今では息子の成功だけが夢であり、早く自分のおめがねにかなった嫁を見付けてやりたいと願っていた。 それなのに、アルバートは、自分の見も知らぬ、秘書のロージーと恋仲になってしまったのだから、 落着いているわけにはいかなくなった。
 ロージーは、すっかりしょげ返っているアルバートをふるい立たせようと、 素晴しいプランを思いついた。エド・サリヴァン・ショーにバーディーを出演させ、 選ばれた一人のファンに、お別れのキッスを送るという趣向だった。そして、 その場にふさわしい曲を書いてほしいというのだった。
 オハイオ州スウィート・アップルに住む16才のキム・マッカフィーがキッスを受ける 幸運な娘に選ばれた。街中は大騒ぎになった。・・・  (105分)
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