世界の夜

<Il Mondo di Notte>   (59年伊)

<スタッフ>
製作

監督
撮影
美術
音楽
編集


フランチェスコ・マッツェイ
ジヤンニ・プロイア
ルイジ・バンツィ
トニノ・デリ・コリ
ジャンニ・ポリドリ
ピエロ・ピッチオーニ
マリオ・セランドレイ


 先ごろ公開されて圧倒的な好評を博したイタリア映画「ヨーロッパの夜」に続くデラックス篇。 ヨーロッパのみならず、東洋の各都市までをめぐり歩き、各地の夜の表情をとらえながら、 ナイトクラブやミュージック・ホールでくりひろげられている豪華なショウを 美しい天然色のフィルムにおさめたものです。
 こゝに登場する都市はパリ、コペンハーゲン、ロンドン、ブラックプール、ハンブルク、 香港、ホノルル、ロスアンジェルス、ニューヨーク、ラス・ヴェガス、ブエノス・アイレスなど 12都市に上り、曲芸、コーラス、ステージ・ショウ、ヌードなどあらゆる種類のエンターテインメントが 息もつかせず展開される楽しさはまさに最高と申せましょう。
 監督は「ヨーロッパ夜」の監督アレッサンドロ・ブラゼッティの助監督をつとていた新人の ルィジ・バンツィ。この映画のために旅行した距離は実に15万キロ、 撮影した13万メートルものフィルムの中から、最も優れた部分をピックアップして、みごたえある 豪華作品を作りあげました。
 なお、このために要した費用は、イタリア映画としては空前の8億リラに上るといわれています。 撮影のトニノ・デリ・コリは「ベニスと月とあなた」の名カメラマン、音楽のピエロ・ピッチオーニは 「狂った夜」「十七才よさようなら」を手がて新鋭の作曲家です。

 <梗概>  夕方の5時半。空は明るくとも、すでに夜の訪れがすぐそこまで釆ています。
 これから、世界中の夜をひとところに集めて夜のとばりに身をひそめ、 大陸から大陸へ夜の旅を始めましょう。ヨーロッパ、アメリカ、アジア……どこへ行っても夜が待っています。
 さて、まず、パリのリド″。夜の世界一周の出発点にふさわしいところです。 有名なブルーベル・ガールズ″のステージ・ショウ″を見てから、ピガール広場へ。ストリップの女王 と呼ばれているニグロ娘フェリーヌが妖しく旅行者の心をゆすります。
 次はデンマークの首都コペンハーゲンに行きましょう。ここでの観ものは先祖代々の曲芸師マルコ。 剣の先と
先とを合わせる危険な曲芸です。彼の父はこの芸に失敗して命を失いました。
 海を渡って、イギリス。ブラックプールはイギリス人の週末を楽しませるレジャーの町です。 ここでは計画などいりません。どの劇場でも、どのナイトクラブでも十分楽しめるからです。 一本指でさか立ちする中国人曲芸師ジョージ・リー、父親と息子と弟子のトリオで、信じられな いようなアクロバットを見せるマーキー一座…。(107分)

   出演者(出演順)
ベル・ガールズ(Blue Bell Girl)
フェリーヌ(Feline)
マルコ(Marco)
ジョージ・リー(George Lee)
マーキー一座(The Merkeys)
リッキー・ルネ(Ricky Rene)
フラタニティ・ブラザーズ(Fraternity Brothers)
ウィ・ウィリ・ハリス(Wee Willy Harris)
ザ・ロケッツ・オーケストラ(The Rocketts Orchestra)
ボブ・ウィアム久(Bob Williams)
とルイ(Louis)
キミ・ヨコイ
タヒチ柳田(Il Balletto di Tahiti)
マリーンランドの鯨
ジーン・モース(Jeans Morse)
ティラー・ガールズ(Tiller Girls)
ディキシー・ハミングバーズ(Dixie Humming Birds)
インペリアル・シンガーズ(Imperial Singers)
スワニー・クンテット(Swanee Quintett)
ニット・ウィッツ・バンド(Nit Witz Band)
アルフレッド・アラリア舞踊団(Il Balletto Alfredo Alaria)
アミン・ブラザーズ(Amin Brothers)
ルディ・カーデナス(Rudy Cardenas)
ドド(Dodo d'Amburgo)
ドラ・ペレティィエ(dora Pellettier)
リズメット・ガールズ(Rythmettes Girls)
赤い仮面(Red Mask)
ラファ・タンポレル(Rapha Temporel)

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