ヨーロッパの夜<Europa di Notte> (59年伊仏) |
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<スタッフ> 監督 脚本 撮影 美術 音楽 編集 |
アレッサンドロ・ブラゼッティ エンニオ・デ・コンチーニ ガボール・ポガニー フラビオ・モゲリーニ カルロ・サビーナ マリオ・セランドレイ |
バリ、ロンドン、ローマ、マドリッドと、ヨーロッパの主な都市をめぐり歩き、
その夜の表情をとらえながら、各地のナイトクラブやミュージック・ホールで絢爛とくりひろげられている
世界一流のショウを美しい天然色のカメラにおさめたのがこの映画である。
ロンドンからパリへ、パリからローマへとめまぐるしい転換のうちにあらゆる種類のショウが
眼もあやにひろげられてゆく。
まず、イタリアではナンバー・ワン歌手。ドメニコ・モドゥニョの歌、ついで、パリでは異色シャンソン歌手 アンリ・サルバドールの歌と物真似、ローマ巡業中だったアメリカのボーカル・グループ「ザ・プラターズ」の コーラス、さらにマドリッドではスペイン一の舞姫カルメン・セビリヤの情熱的な踊りなど世界的なタレントが紹介され、 その間にも腹話術のロベール・ラムーレ、道化ショウのラステリ・クラウンズ、ロックン・ロールの コリン・ヒックス、奇術のワトソン、チャニング・ポロックから、空中サーカス、バリ一流のヌードショウなどが 次々と妙技を競って観る者を夢のような陶酔にさそいこむ。また、ここに登場する |
ナイトクラブはパリでは
「ラ・ヌーベル・エープ」「ル・カルーゼル」「ザ・クレージー・ホース・サルーン」、
マドリッドでは「コテル・デ・ラ・モレリア」など最高級のものばかりで、この映画はいわばショウ芸術の酔を集めたものといえよう。
脚本を書いたのは「恋に向ってつっ走れ!」「クレオパトラ」のエンニオ・デ・コンチーニ。 洗練されたナレーションによる舞台転換のあざやかさはさすがと思わせるものがある。 監督は「ファビオラ」「懐かしの日々」などでおなじみの名匠アレッサンードロ・プラゼッティ。 数年間にわたったこの企画の実現に当って、かずかずのショウのうち一流のもののみ選び出し、文字通り、 最高のデラックス・ムードをもり上げるのに成功している。 撮影のガポール・ポガニーは、「懐かしの日々」「女の獄舎」のベテラン。また、 この映画のためにカルロ・サピーナがとくに新しい曲を作曲している。 (102分) |
出 演 者(出演順) |
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ハッピー・ワンダラース ドメニコ・モドゥニョ ローラン・ダベル ロベール・ラムーレ ラステリ・クラウンズ アンリ・サルバドール ル・チャーリ−・バレエ プリンセス・バディア スターンリ−・ワトソン ザ・スリー・モナークス ザ・グレイズ チュー・フーとメイ トンガ・サーカス コンドラ・サーカス コリン・ヒックス オルリク舞踊団 ザ・プラターズ チャニング・ポロック ドリ−・ベル フー・キ・ショ リリー・ニアガラ レ・クロ・ク・メッシュウ コシネル カルメン・セビリヤ |
道化ショウ(ロンドン) 歌(ローマ・テレビ) シロフォン(プリュッセル・テレビ) 腹話術(パリ・テレビ) 道化ショウ(ミラノ) 歌とショウ(パリ、ラ・ヌーベル・エープ) ステージ・ショウ(パリ、ラ・ヌーベル・エープ) 東洋風ヌードレ(パリ) 奇術(ロンドン) ハーモニカトリオ(ロンドン) 曲芸(ロンドン) 中国奇術(ロンドン) 空中サーカス(イタリア) 空中サーカス(イタリア) ロックン・ロール(ロンドン) ウクライナ民俗舞踊(ウィーン) コーラス(ローマ) 奇術(ロンドン) ヌード・ショウ(パリ、ザ・クレージー・ホース・サルーン 同上 同上 同上 ステージ・ショウ(パリ、ル・カルーゼル) スペイン舞踊(マドリード) |