世界猟奇地帯

<Mondo Bizarro>   (66年伊)

<スタッフ>
製作
総指揮
監督
撮影
音楽
台本
日本語版解説


フェリックス・ロマックス
スタン・ラッセル
R・L・フロスト
ソウル・レスニック
ローレンス・バン・ラットマン
デビッド・ケイン
芥川隆行


 シリアのレバノンではいまだに奴隷の売買がおこなわれている。女も男も全裸にされたうえで、 奴隷たちは取り引きされる。――この映画はその奴隷売買の実態を1000ミリの超望遠レンズつきかくしカメラで 適確にとらえたため、ヨーロッパでは俄然センセーションとなった。
 もちろん、レバノンの奴隷売買はこの映画の一部にしかすぎない。バハマにおけるブーズー教の恍惚の踊り、 シドニーの不死身男、ガラスを食う男、ロサンゼルスの海岸のセックス・ゲーム、ハリウッドのトップレス・クラブ、 ニューヨーク、ロンドン、ティファナの売春婦、男娼の生態、ハリウッドのヌード画廊、 ハンブルグのサディスティック・ショーや世界的に有名な泥んこの女プロレス、
各都市のヌード・ショーなどなど、 世界各地の猟奇地帯にカメラを持ち込み、ショッキングな、残酷な、あるいは禁じられた実態をつぎつぎと暴いた ドキュメンタリーである。
 もっぱらかくし撮りによってつづられているが、1000ミリの超望遠レンズと2.5キロ離れたところからでも 録音できるテレ・ダイナミック・マイクが大活躍した。また赤外線フィルムによる撮影も効果をあげている。
 監督にあたったのはテレビのドキュメンタリーの演出家 R・L・フロスト。 撮影は報道写真家ソウル・レスニックで、いずれも映画を手がけたのははじめてだが、 それだけに斬新な出来栄えをみせている。   (93分)

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