反 乱

<Michel Strogoff>  (56年独)

<スタッフ>
監督
原作
 脚色・台詞
撮影

<キャスト>
ミシェル・ストロゴフ
ナディア
オガレフ
ジョリヴェ
フェォファール・カン
ミシェルの母
サンガール

カルミーネ・ガローネ
ジュール・ヴェルヌ
マルク=ジルベール・ソーヴァジョン
二ロベール・ル・フェーヴル


クルト・ユールゲンス
ジュヌヴィエーヴ・パージュ
アンリ・ナシエ
ジャン・パレデス
インギジノフ
シルヴィ
シルヴィア・コシナ
 「海底二万哩」など多くの冒険小説で知られるジュール・ヴュルヌの代表作「ミシェル・ストロゴフ」の4度目の映画化で、 シネマスコープ、イーストマンカラーの超大作。大帝の密書を懐中に敵中七千粁を横断する青年将校の物語は波瀾万丈、 典趣万点を極め、加えてチトー首相を口説き落して借用に及んだユーゴスラヴィアの正規軍一個師を駆使したスペクタクル場面は 映画史上空前の観物であろう。なお、この映画の場面の6割以上はユ−ゴで撮影された。
 出演者は至って多彩、「悪の決算jでヴェニス映画祭男優演技賞を受けたクルト・ユールゲンス、 「外国の陰謀」で紹介されたフランスの新星ジュヌヴィエーヴ・パージュに加えて「旅路の果て」のアンリ・ナシエ、 「モンパルナスの夜」のインギジノフ、「嘆きのテレーズ」のシルヴィ、「浮気なカロリーヌ」のジャック・ダクミーヌ、 イタリアの新星シルヴィア・コシナなどヨーロッパ各国の話題の人ばかりを揃えている。
 監督は無声時代からスペクタクルものを手がけて来たイタリアのカルミーネ・ガローネ(蝶々夫人)、 マルク=ジルベール・ソーヴァジョン(王様)が脚色、「夜の騎士道」ロベール・ル・フェーヴルが撮影に当った。
 <物語>  モスクワの王宮で華やかな宴会が今たけなわという時、シベリアの首都イルクーツクを結ぷ電話線が切断されたとの報告が届いた。 かねてから野望を抱いていた東方の民族ダッタン人が反乱を起したのだ。時は1870年、アレクサンドル2世治下のロシア王朝の物語である。
 ダッタン人の反乱の裏にはかつて陰謀をたくらみ免官になった元近衛大佐イワン・オガレフの摩手が踊っていた。
 すでにイルクーツクは孤立無線となっていた。イルクーツクには皇帝の弟ウラジミール大公がいる。 大公は近くの政府軍が救援に来てくれるものと当てにしていたが、オガレフのことは何も知らなかった。 皇帝としてはこの間の事情を大公に知らせようにも、電話が不通ではどうにもならない。
 そこで皇帝は警視総監に命じ、機敏で勇気のある密使を選ばせたのが、これまでも幾多の困難な使命を立派にはたしている 伝令長で忠義一徹の近衛大尉ミシェル・ストロゴゴフであった。皇帝は大公に直接手渡すように密書を彼に託した。・・・
 (120分)

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