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三文オペラ＜Die Dreigroschenoper＞ （62年独） |
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＜スタッフ＞ 製作 原作 原曲 監督 音楽監督 ＜キャスト＞ あいくちマック ジニー・ジェニー 乞食の王様 その妻 その娘 警視総監 大道の歌い手 |
クルト・ウルリッヒ ベルトルト・ブレヒト クルト・ワイル ウォルフガング・シュタウテ レニー・ヘイトン クルト・ユルゲンス ヒルデガルト・クネーフ ゲルト・フレーべ ヒルデ・ヒルデブラント ジューン・リッチー リノ・バンチュラ サミー・デービス・ジュニア |
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世に「三文オペラ」といわれるものの原作はイギリスの劇作家ジョン・ゲイが1728年に発表した
喜歌劇「乞食オペラ」で、たちまちのうちにイギリス全土を風靡してしまった。
1928年、ドイツの劇作家ベルトルト・プレヒトはこれに注目、１８世紀ロンドンの下町を舞台に、 みごとなドラマを構成した。このとき、当時の新進作曲家クルト・ワイルがプレヒトに協力、 同年８月28日ベルリンのシッフパウエルダム劇場で初演の運びとなった。 こうして爆発的な成功をおさめた「三文オペラ」は世界的に有名になり、 マック・ザ・ナイフ （あいくちマッキー）のメロディーは驚異的なヒット曲として広く歌われるようになった。 この映画は、ブレヒトの戯曲にもとずいてドイツの名匠ウォルフガング・シュタウテが 作家ギュンター・ワイゼンポルンとともに脚色、監督した新作。 １９世紀ロンドンの下街を舞台に、原作のもつ痛烈な社会批判をもりこみながら、ワイルの音楽と カラー・ワイドの映画技術を縦横に駆使して、新機軸の楽しさを生み出している。 音楽担当は、かつてワイル曲集の編曲をしたことのあるベーター・サントロフで、ワイルの未亡人 ロッテ・レニヤにとくに指名されたもの。 また、撮影は「フランス式十戒」の新進カメラマン、ロジェ・フェルー。美術および衣裳は 「赤い靴」「ホフマン物語」で再度アカデミー賞に輝いた名手ハイン・ヘックロスが担当、 振付けはアメリカ出身でドイツで活躍している若い振付研究家ディック・プライスが担当している。 出演者はいずれもヨーロッパの一流スターたち。主人公はドイツの名優クルト・ユルゲンス、 その相手役に久々のヒルデガルト・クネーフ、ほかにドイツ出身の国際俳優ゲルト・フレーべ、 名女優ヒルデ・ヒルデブランド、「ある種の愛情」の新人ジューン・リッチ、 フランスの性格俳優リノ・バンチュラなどが演技をきそっている。 また、世界的に圧倒的人気のあるサミー・デービス・ |
ジュニアが、大道の歌手として出演、
有名な〝マック・ザ・ナイフ″の曲を歌っているのが圧巻である。
クルト・ワイルは、数多くのよい曲を残しており、ジュリー・アンドリュースが来日した折にも歌った。 2002年12月31日のベルリン･フィル・ジルベスター・コンサートでも３曲が歌われた。 <梗概> ロンドンの暗黒街ソホー地区では、乞食たちは道行く人々に物を乞い、泥棒は手あたり次第に盗み働き、 淫売女たちは安手な春をひさいでいた。これは、かつてのある時代の物語である。 通りにも広場にも雑然と建ちらぶ家々にも、いずれも一癖ありげな男女があふれていたが、 中でも悪名高い謎の人物は、「あいくちマック」の異名で知られるマックヒースあった。 今日もソホー地区は大変なにぎわい。広場の一角に舞台をかけた大道歌手が 「あいくちマック」の犯した数々の悪事を、おもしろおかしく歌って、道行く人々の足をとめていた。 そのころ、当のご本人「あいくちマック」は、ふとしたことから美しい娘ポリー・ピーチャムと 彼女の母親セリアと知りあい、「たこホテル」のダンスへ誘った。 「将を射んと欲せば馬を射よ」とばかり、マックはけんめいにセリアのごきげんをとっていたが、 果せるかな娘ポリーは、一分のすきもない伊達男マックに、すっかり心を奪われてしまった。 さて、ポリーの父親ピーチャムは、乞食のしかたを科学的に研究し、 ロンドン中の乞食の王様として君臨して強力な組織を作っていたが、大事な一人娘が、 こともあろうに「あいくちマック」と恋におちたことを知って大反対。マックを身内の一人とすることは、 せっかく作り上げた乞食の組織を彼のために荒されるかも知れないという不安が、２人の恋に反対する 最大の原因だった。 しかし、若い娘の燃え上る情熱の前には、父親の思わくや反対などは焼け石に水で、 ポリーはマックと結婚する決心をかえなかった。 ・・・ （124分） |
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この映画で歌われる歌 モリタート （大道の歌い手） 朝の賛歌 （ピーチャム、合唱） "代りに" （ピーチャム、セリア） 大砲の歌 （マック、ブラウン、合唱） 貧乏人の婚礼の歌 （マックの部下四人の合唱） 恋の歌 （マック、ポリー） パルバラ・ソング （ポリー） ままならぬ浮世 （ビーチャム、セリア、ポリー） 海賊ジェニーの歌 （ジェニー） |
"ひも"のバラード （マック・ジェニー） 性の奴隷のバラード （セリア） やきもちの二重唱 （ポリー、ルシー） 気楽な人生のバラード （マック、ジェニー） 努力しても無駄 （ビーチャム、部下の乞食たち） ソロモンの歌 （博物館の案内人） 墓場からの叫び （マック） お詑びの歌 （マック） 騎馬の使者 （ブラウン、マック、ポリー、合唱） モリタート 終章 （大道の歌い手、およびジェニー） |