アトランタイド

<Antinea, l'amante della Citta Sepolta>   (61年仏伊)

Journey under the Desert
<スタッフ>
製作
監督
原作
脚本
撮影
美術
音楽(作曲)
(指揮)
編集

<キャスト>
アンティニア
ピエール
ジョン

ナット・ワックスバーガー
エドガー・G・ウルマー
ピエール・ブノワ
アンドレ・タベ
エンツォ・セラフィン
ピエロ・フィリッポーネ
カルロ・ルスティケリ
フランコ・フェララ
レナート・チンクィニ


ハヤ・ハラリート
ジャン・ルイ・トランティニヤン
ジョルジュ・リヴィエール
 サハラ砂漠の中の誰も知らない秘境へ迷いこんだ青年たちのファンタスティックな 恋と冒険の物語である。
 フランスの大衆小説家ピエール・プノワ原作の小説「アトランティッド」を「サランボー」の アンドレ・タベが脚色したもので、時代を現代に移し、フランスの原爆実と結びつけて書き改めている。
 地底の秘境の女王に扮するのは「ベン・ハー」のハヤ・ハラリート、秘密の国に迷いこんだ青年を、 「スエーデンの城」のジャン・ルイ・トランティニヤン、「ラインの仮橋」 のジョルジュ・リヴィエール、 そして有望新人のラッド・フルトン等が演じている。
 また「恋はすばやく」 のアメデオ・ナザーリが、重要な役で助演している。
 監督は「地中海の虎」のベテラン、エドガー・G・ウルマーで、 彼はプロダクション・デザイナーとしても活躍している。
 撮影には「海賊王バイキング」のエンツオ・セラフィンが当り、 音楽監督は「ブーベの恋人」や「刑事」など多数のヒット曲を作り出したカルロ・ルスティケリで、 彼がエキゾチックな主題曲を作曲し、これをフランコ・フェララが指揮している。
 テクニラマ・テクニカラー方式で撮影きれ、特殊効果はジョバンニ・ベンティミリアが担当、 イタリーのテクニカラー会社が協力している。
 製作の指揮をナット・ワックスバーガーが取っていて、パリのフィデス社及びローマのC・C・M社の 共同作品である。
 <梗概>  フランスが、サハラ砂漠で行う第一回の原爆実験の時が次第に迫っていた。
 その頃実験地帯の上空を、一機のヘリコプターが飛んでいた。 乗員は、ピエール、ジョンそしてロバートの3人の若い鉱山技師である。
 彼等は、砂漠地帯で探鉱作業を終え、カイロに向って帰る途中だった。 突然、地上の実験基地から機の進行方向を変えるよう緊急指令が入電した。彼等ほ、知らぬ間に、 飛行禁止区域を飛んでいたのである。
 機は早速進行方向を変えたが、間もなく猛烈な砂風が襲って来た。木の葉のように揺れる機を操って、 必死に飛び続けたが、見慣れぬ山嶽地帯にさしかかった時、悪気流のためどうしても前進を続けることが出来なくなった。
 操縦していたジョンは、不時着を決意し、絶壁の途中にある猫の額ほどの平地に、やっと着陸することが出来た。 だが3人が脱出するやいなや、機は強風のため谷底へ転落してしまった。
 不時着の際、腕に負傷したジョンを抱えながら、ピエールとロバートは、小さな洞窟を見つけ、雨風を避けた。 その時、
「助けてくれ!」
 谷底の渓流から助けを求める叫び声が、聞こえて来た。増水した激流の岩に1人の男が、しがみついている。 ピエールとロバートは、力を振り絞って絶壁にぶら下がり、やっとこの男を助け上げることに成功した。 ・・・
   (90分)

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