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大追跡＜Le Corniaud＞ （65年仏伊西） |
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＜スタッフ＞ 製作 監督 脚本 脚色 台詞 撮影 音楽 ＜キャスト＞ アントワーヌ・マレシャル レオポール・サロイヤン はつか鼠 ユルシュラ ジナ |
ロベール・ドルフマン ジェラール・ウーリィ ジェラール・ウーリィ ジェラール・ウーリィ マルセル・ジュリアン ジョルジュ・タベ アンドレ・タベ アンリ・ドカエ ジョルジュ・ドルリュー ブルービル ルイ・ド・フュネス ペナンチーノ・ペナンチーニ ベバ・ロンカー アリダ・ケッリ |
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「大追跡」はパリ地区で９０万人以上の観客を動員し、「007・ゴールドフィンガー」を抜いてトップに立ったところから
〝ジェームズ・ボンドを倒した″と絶賛されている抱腹絶倒のアクション・コメディで、
1950年以降に公開されたフランス映画の中では、「リオの男」や「わんばく戦争」を凌ぐ最大のヒット作である。
監督は演技者出身で、シナリオ・ライターとしても認められている「熱い手」の異才ジェラール・ウーリィで、 自らのオリジナル・ストーリーをマルセル・ジュリアンと共同で脚色している。台詞はジョルジュとアンドレ・タベ兄弟。 撮影を「シベールの日曜日」の名匠アンリ・ドカエが、音楽を「柔かい肌」のジョルジュ・ドルリューが各々担当している。 出演者は「秘密大戦争」「青い牝馬」などでその名コメディアンぶりと巾の広い個性的演技を知られるブールビルと、 「ファントマ危機脱出」「ミス・アメリカ、パリを駈ける」などの喜劇演技で近来急速に人気上昇のルイ・ド・フュネスの２人を中心に、 イタリアの中堅ペナンチーノ・ペナンチーニ、イタリア映画音楽の名匠カルロ・ルスティケッリの娘で、 「刑事」の主題歌「死ぬほど愛して」を歌った可憐な新進アリダ・ケッリなどが共演している。 風光明媚なコート・ダジュール海岸のロケ撮影が美しく、また次々と登場する。 準主役ともいうべきキャデラックのスポーツ・タイプや、新旧のロールス・ロイス、シトロエン、ジャガー、 オースチン・ヒーレーなどは、カー・マニアを大いに楽しませてくれるだろう。 <梗概> とんまでお人好しでばか正直と三柏手そろった中年男アントワーヌ・マレシャルが、 小柄でひと癖ありげで怒りっぽい実業家レオポール・サロイヤンと自動車事故を起したのは、 夏のバカンスで人影のとだえたパリの街角である。 アントワーヌは〝すべてを赤ちゃんに〟というキャッチ・フレーズで種々のベビー用品を製造して |
いる
小さな会社の社長で、愛車の2CV型おんぼろシトロエンを駆って、いざ、念願のイタリア旅行へ出発しょうとしているところであったが、
安全運転で一直線にローマへと思いきや、別の道をフル・スピードで飛ばしてきたサロイヤンのロールス・ロイスにぶつけられて、
イタリア旅行の夢もシトロエンも、一瞬のうちにぶち壊されてしまったのである。
サロイヤンは、表むきこそ、アメリカ系輸出入商社のパリ総支配人というふれこみだったが、実のところは、 知る人ぞ知る、特に、国際警察と税関の役人には折あらばこそと待ち構えられている密輸ギャングの大物であった。 今しも、サロイヤンは、ナポリに到着した麻薬や黄金、宝石類をいかにフランスへ運びこんだものか、 頭を痛めていた折であったので、アントワーヌの出現を神の恵みとばかりに祝福し、 シトロエンの代償に最新型キャデラックを提供してナポリからボルドーへのドライブ旅行を楽しんでいただきたいと申しでる。 アントワーヌはもちろん大喜び。早速ナポリに飛んで、密輸品が巧妙に詰めこまれた法外に高価なキャデラックを、 それとも知らずに、ボルドーにむかってスタートさせる。かくて、アントワーヌのキャデラックと、 そのあとをジャガーでリモート・コントロールよろしくひそかに追うサロイヤン、 そしてさらにオースチン・ヒーレーでひそかに彼らの後を追う、サロイヤンの敵方〝二十日鼠″一味の、 〝大追跡″の火ぶたがきって落される。 風光明媚なコート・ダジュールのドライブ・ウェイは、いっぽう、ガール・ハントとヒッチ・ハイクの本場である。 ベビー用品の専門家アントワーヌも、ここではキャデラックの威光もあって、一躍ドン・ファンに早変り。 マニキュア娘のジナをひろって、イタリア伝来の、嫉妬の血が燃えたぎる若いフィアンセに追い廻されたり、 ヒッチ・ハイクのボリューム豊かなドイツ娘ユルシュラに誘われてキャンプ村に飛び込んだりと、・・・ (105分) |