ロマンス・ライン<The Iron Petticoat> (56年英) |
||
<スタッフ> 製作 監督 脚本 撮影 美術 音楽 編集 <キャスト> チャック・ロックウッド ヴィンカ・コヴェレンコ スクラーノフ大佐 デュプランツ |
ベティ・ボックス ラルフ・トマス ベン・ヘクト アーネスト・スチュワード カーメン・ディロン ベンジャミン・フランケル フレッド・ウィルスン ボップ・ホープ キャサリン・ヘップバーン ジェームス・ロバートスン・ジャスティス デーヴィッド・コソフ |
ソ連の女飛行将校とアメリカ空軍将校との恋を軽妙なタッチで描いたもので、
スターリン死去以来、俄かに平和攻勢へと転じたソ連の政策を諷刺した喜劇である。
「奇傑パンチョ」「嵐ケ丘」「運命の饗宴」等、数々の名脚本を出し、 「情熱なき犯罪」等の監督としても知られている鬼オベン・ヘクトの脚本を、 「潜水戦隊帰投せず」のラルフ・トマスが監督に当っている。撮影は「潜水戦隊帰投せず」の アーネスト・スチュワード、音楽は「デッドロック」のベンジャミン・フランケルがそれぞれ担当している。 主演は「エディ・フォイ物語」等でお馴染みのボップ・ホープと「旅情」の キャサリン・ヘプバーンという初めての顔合せ。助演は「白鯨」の ジェームス・ロバートスン・ジャスティス、英国アカデミイ賞に輝く 名優デーヴィッド・コソフ等である。 <梗概> 所は西ドイツの上空に突然一機の飛行機が現われた。別にそれは何んでもないが、 その飛行機のマークはソ連のである。驚いたのは西独に進駐しているアメリカ空軍司令部である。 早速飛行機を出しこのソ連機を飛行場までうまく誘導させ着陸させる事に成功した。 ところが叉驚いた事には降りて来たのは何と女性であ |
る。この取り調べにさいし、特に司令官のターベル大佐
が自ら当った。色々と質問したターベルはあきれてしまう。
なぜ越境したかの問に対し「私は腹を立てたからです。4度も墜落した同伴の一人が
少佐に昇進したのに私は大尉のままである。これは私が女性である為だという他に理由はない」と答え
「もしスターリンが生きていたらこんな事にならなかった」という。
さすがのターベルも開いた口がふさがらなくなってしまう。然し色色取り調べて見ると 彼女はソ連の空の英雄である事が分った。そこで彼女の口から共産党の真相を 聞きあかそうと考えたターベル大佐の前に、突然休暇の許可を取りに来たチャック・ロックンド大尉に対し、 彼女の口を割らすよう命じた。この男はあまり取柄のない男である。 休暇を取って結婚する事になっていた矢先の事なのでがっかりしてしまう。 元来あまり頭のよくない彼はホテルで彼女と乾杯した。最初から完全にくわれてしまった。 「貴方の顔はおかしいわ」とか「どんぐり眼ね」等さんざん魚にされてしまう。 然し、ダンスを踊る頃になると段々彼の奥の手を発揮しだした。 「君は大編すばらしいね」とまず彼女をほめる。話が段々進むにつれ彼女はチャックにソ連行きを勧めた。 彼女をくどく役目のチャックが何れの事はない。反対にくどかれてしまった。 ・・・ (96分) |