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キャンベル渓谷の激斗＜Campbell's Kingdom＞ （57年英） |
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＜スタッフ＞ |
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現在イギリスの胃険小説作家として定評のあるハモンド・イネスの小説〝キャンベルの王国" を
映画化したもの。壮大たカナディアン・ロッキー山脈を背景に、石油の採掘を目指す主人公と
それを妨害する一派との凄じい争いを描き、映画でなければ見られないスケールの大きな
スペクタクルの面白さを盛り上げている。
女性プロデューサーとして名高いべティ・E・ボックスの製作により、「スピードを盗む男」で アクション・ドラマの演出に冴えたタッチを見せ、いまやイギリス映画界の第一線監督として活躍中の ラルフ・トーマスが演出に当っている。 以下、脚本のロビン・エストリッジ、撮影監督のアーネスト・スチュワードなど、 いずれも「スピードを盗む男」のスタッフが協力、その他には美術に「赤い百合」のモーリス・カーター、 音楽に「愛の海峡」「青い珊瑚礁」のヴェテラン、クリフトン・パーカーがそれぞれ腕を振っている。 主演者は「将軍月光に消ゆ」のダーク・ポガード、「スピードを盗む男」「地獄特急」の スタンリイ・ベイカー、「仮面の追撃」のマイケル・クレイグなど いずれもイギリス映画を代表する第一線男優３人と中堅女優バーバラ・マレイ、その４人をたすけて 「スピードを盗む男」のジエームス・ロバートスン・ジャスティス、戦前派の名女優アシーン・セイラー の２人が特に招かれて出演している他、「最後の決死隊」のロバート・ブラウン、 「ヘソリー五世」「シーザーとクレオパトラ」のジョン・ローリイ、「光は愛とともに」「地獄特急」の シドニイ・ジェームスなど顔なじみの傍役陣が活躍している。 |
<物語>
雪を頂いた壮大なロッキー山脈の峯々を真近にのぞむ北部カナダのカム・ラッキーは
名前とはおよそかけはなれた淋しい田舎町である。若い英国人ブルース・キャンベルが
そんな僻地に単身乗りこんだのも、その町にほど遠からぬ山の渓谷に一大油田があるという
信念を抱きながら、志を得ずして死んだ彼の祖父スチュアート・キャンペルの
意図を実現させようとしてのことだった。
かつて、この地方に大きた地すべりがあったとき、地面に油のしみ出ているのを見たスチュアートは、 その渓谷一帯を〝キャンベルの王国" と名付けて石油の発掘に専念した。 私財はたちまちなくなり、同志をあつめて資金をつのった。だが、石油は出なかった。 仲間は一人去り、二人去り、そしてとうとう最も信頼していた友人の一人が金を持逃げしたのである。 彼は詐欺罪として投獄された。 やがて無実とわかって釈放されたものの、人々は彼に冷たかった。 その上、彼に不利なことには、〝王国″の下流に水力発電のダムを建設する計画がたてられていた。 石油に見切りをつけた町の人々が、好景気をもたらすダム工事に協力的なのは当然の事である。 ダムのエ事はどんどん進められていった。 ダムが完成すれば〝王国″は水の底になる。だが、スチュアートはあきらめたかった。 工事を請負ったオウエン・モーガンがいかに〝王国″を売渡すように迫っても 決して譲ろうとはしなかった。スチュアートの最後の希望――それは、 ・・・ （102分） |