続・殺しのライセンス

<Where the Bullets Fly>   (67年英)

<スタッフ>
製作
監督
原作・脚本
撮影
音楽

<キャスト>
チャールズ・バイン
フェリシティ・ムーンライト
セラフ
エンジェル

ジェイムズ・ウォード
ジョン・ギリング
マイケル・ピトック
デビッド・ホームズ
ボブ・キングストン


トム・アダムス
ドーン・アダムス
ティム・バレット
マイケル・リッパー
 これは、英国秘密情報部の若手ナンバー・ワン、チャールズ・バインを主人公とする 殺しのライセンス(免許証)<Vリーズ第二作。前作が爆発的な人気を博したところから、 さらに一層の趣向をこらして製作された。前作は3Mアクションとして評判になったが、 今度は本場イギリスの3C(Car,Charm,Continental)アクションとして話題をよんでいる。
 バインに扮するのは、もちろん、前作同様英国の新進スター、トム・アダムス。 そのハードボイルドな持ち味は、ジェイムズ・ボンドよりも若くてタフで、 ぐっとドライな" チャールズ・バインにうってつけで、ここでも前作同様、スピーディな身のこなしで好演している。
 共演は、月蒼くして" ニューヨークの王様" のドーン・アダムス。 バインと意気投合する英国空軍の女性将校フェリシティに扮して、粋な魅力を発揮している。 また、ハイディ・エーリッヒ、スーザン・ファーマーなどの新星がバインをとりまく花々として ケンを競っているのも見ものである。
 その他、シドニー・ジェイムズ、ティム・パレット、マイケル・リッパーなど、 芸達者な性格俳優が脇をかためている。
 原作・脚本は、ともにマイケル・ピトック。
 監督のジョン・ギリングは英国映画界の中堅で、娯楽映画作家として定評のある人。 ここでもスリルとサスペンス、お色気、笑いをそれぞれふんだんに盛りこんで、ぐつと楽しい作品に仕上げている。
 音楽は、ボブ・キングストンが担当、前作に劣らないパンチのきいた曲で好評を博している。
 <梗概>  チャールズ・バインは、英国秘密情報部の若手ナンバー・ワンである。仕事にかけても女にかけても、 00″(ダブルゼロ)セクション、ピカ一の腕前だ。00の番号とはいうまでもなく殺しの免許証だ。
 今日も、国会議事堂を爆破しようという大陰謀を、見事な女装作戦で粉砕した。これでもう何度、 大英帝国を破滅から救ったことであろうか。しかし、この緊迫した国際情勢では、一日たりとも平穏無事な日がある筈はない。 一難去ってまた一難、英国には早くも次の危機が迫っていた。
 原子力時代といわれる現在、世界各国は競って核兵器の開発をいそいでいるが、飛行機に関する限り、 重量の問題が大きな障害となっている。ところが最近、英国ではスプリウムという極度に軽い合金が発明され、 原子力によって飛ぶ飛行機が生まれた。すでにテスト用として2機が完成、バーレー軍用空港で試験飛行の日を待っている。
 英国のこの新発明に脅威を感じ、是が非でもその秘密を探り出したいという国が現われたのはもちろんである。 表向き国際輸出会社と名乗るスパイ組織のボス、エンジェルは、金儲けのチャンスとばかり、さっそくその仕事を買って出た。
 エンジェルのやり口は、大胆不敵であった。大臣臨席のもとに原子力飛行機1号の試験飛行が行われた日、 時限装置による麻薬ガスで2人のパイロットを催眠状態に陥し入れ、遠隔操縦でこの1号機をフランス国境へと盗み出したのである。
 英国空軍当局は ・・・    (90分)

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